「その研究は何の役に立つのか」「我々はなぜ心を持つのか」──。 こうした問いに、現在ベストセラー街道を激走中の好著『ディープラーニングと物理学』著者が真摯に向き合う特別エッセイをお届けします。 不思議だと思う心 化学物質の生態系への悪影響を『沈黙の春』という著作で発表し有名になった生物学者に、レイチェル・カーソンという女性がいますが、彼女の執筆した別の著作に『センス・オブ・ワンダー』という短いエッセイがあります。 この著作では自然界に見られるさまざまな物や現象──花や苔、夜空の星々や唸る荒波など──を見たり触ったり聞いたりした時に感じる、ある種の安らぎや驚き、さらにはそこから生じる「不思議だと思う心」を総称し、センス・オブ・ワンダーと名付けています。 物理学や数学を勉強していると、しばしば「何のためにそんなことをするのか」という素朴な疑問を投げかけられることがあります。 この手の質問にうま
なぜ宇宙が始まったのか、なぜ膨張しているのか、なぜ4次元なのか、等の大いなる(そして素朴な)謎への興味はつきませんが、それと同じくらい、なぜ知性が存在するのかというのも興味深い問いでしょう。 物理学者から見た深層学習 ところで、近年の人工知能ブームの根幹にある深層学習の研究論文などを拾い読みしていると、物理学の論文を読んでいるかのような既視感を覚えます。これには3つ理由があると思われます。 1つ目は、機械学習の理論が数学に基づいて展開されることが挙げられます。 もちろん、近代科学というのは、たとえば論文の論理的な展開や統計処理など、多かれ少なかれ論文のどこかで数学を使うわけですが、機械学習の方法は「機械が経験から未知の状況へ適応できるようにするため」の方法論ですので、方法をきちんと記述するために数学を使うことになります。物理学も「自然の法則を記述するため」の方法論ですので、状況は同じです。
(パブリック)ブロックチェーンの特性は、1. 改竄が不可能(著しく困難)な履歴の保存、2.特定の管理者なしに非中央集権型で動く、3. 一度動き出したら止められない、という点にまとめられます。特定の企業や政府機関に依存しないように暗号通貨を運営していくためには、これらの特性はきわめて有用です。 しかし、(パブリック)ブロックチェーンを暗号通貨以外の用途に利用しようとすると、これらの特性は、革新的なソリューションをもたらしてくれる可能性もある一方、きわめて「怖い」ということがわかります。ユーザーがみな正直者であればよいのですが、ユーザー登録審査がなく誰でも参加できる環境で、悪意を持ったユーザーが意図的に破壊行為・迷惑行為を行なうことを、特定の管理者なしにどうやって防ぐかという課題があります。 そのような課題の大きさを痛感させる事件が先日BBCで報道されました。ビットコインキャッシュ(BCH)の
More South Korean investors are putting money into Southeast Korea startups, creating an “investment corridor” between the two regions. The latest one is KIPSEA. Short for Korea Investment Partner
人工知能開発は「儲けないと意味がない」 東大・松尾豊さんが見た“絶望と希望”:これからのAIの話をしよう(日本編)(1/4 ページ) 日本が人工知能開発で世界と戦う上で可能性のある分野や領域は。日本国内におけるディープラーニング研究の第一人者である東京大学の松尾豊特任准教授に聞く。 日本企業は世界とどう戦っていけばいいのか。競争力を高める一手段として、人工知能(AI)開発に注目が集まっている。日本国内におけるディープラーニング研究の第一人者である東京大学の松尾豊特任准教授は「シンプルに、日本企業が世界で大きなシェアを占める領域が何かを考え、そこにディープラーニングを組み合わせればいい」と話す。 インタビュー前編:なぜ日本は人工知能研究で世界に勝てないか 東大・松尾豊さんが語る“根本的な原因” 人工知能の研究、開発、ビジネスへの活用──何をする上でも、まずは企業がどうもうけるかを考えることか
中国の国営通信社であるXinhuaと検索エンジンのSogouが協力し、2人のAIアナウンサーを誕生させました。生身の人間がニュースを伝えているかのようなリアルすぎる映像を見ると、「現実とは何か」というマトリックスのような問いかけをしそうになります。 全球首个“AI合成主播”在新华社上岗-新华网 http://www.xinhuanet.com/politics/2018-11/07/c_1123678126.htm Watch this creepy AI anchor talk like a real person - CNET https://www.cnet.com/news/watch-this-creepy-ai-anchor-talk-like-a-real-person/ 実際に、AIのキャスターが中国語でニュースを伝える様子は以下のページのムービーから見ることが可能です。
■本人の同意を得てデータを活用する「情報銀行」 スマートフォンやオンラインサービスの普及によって、大量の個人データが生成されている。しかし、その個人データをビジネス活用するには、安全性や透明性の確保が必要となる。データを活用したい企業と、そのデータを自身でコントロールしたい、プライバシーを守りたい個人の間でどのような合意のもとにデータを扱うべきか、行政も含めてさまざまな取り組みが各国で行われてきた。 現在、このような課題を解決する仕組みとして「情報銀行」の検討が進んでいる。情報銀行とは、個人あるいは事業者が保有する個人データを、本人の同意の下で安全に収集・管理・提供する仕組み。本人が情報銀行のシステム上でデータを提供する事業者を選ぶとともに、本人があらかじめ指定した条件などに基づいて情報銀行が事業者へデータ提供を行う。事業者は、受け取ったデータを活用して個人のニーズに合ったサービスを提供す
アイザック・ニュートン卿は、自分が賢い 人間だと信じていた。微分積分学や重力理論 を発明(inventing)したのだから、金融投資(investing) ができるくらい賢いはずだよね?まぁとにかく、短く まとめると、1720年 に起こった南海泡沫事件という全世界 的な投機ブームで、彼は(現在の価値で)$4,600,000を失ったんだ。 後にニュートンはこう言った。 “私は天体の動きを計算することはできるが、 人々の狂気については計算できない” 彼のために勉強しよう これまで市場、制度、民主制全体は 何度もおかしくなってきた。— 群衆の狂気だ でも君が人間に失望していたときですら、 ハリケーンが起きれば、みんなで協力してきたし、 コミュニティは問題を解決してきた。人々はよりよい 世界のために戦ってきた。— 群衆の英知だ! しかしなぜ 群衆は狂気に向かったり 賢くなったり するのだろうか。
宣伝: 僕が共訳した「Factfulness(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣」が日経BP社より2019年1月に発売されました。本気で訳したので、ぜひお手にとってみてください! ブロックチェーンは、メリットよりデメリットのほうが大きいのか?2018/06/20 以前、ブロックチェーンに関する以下の2記事を翻訳したところ、大きな反響がありました。 「誰もブロックチェーンを有効活用できていない」「仮想通貨のまともな使い道は通貨投機と違法取引だけ」 (2017/12/30)ブロックチェーンは、技術としても未来像としても残念なものである (2018/04/06)両方ともKai Stinchcombeさんという、「ビットコイン懐疑派・ブロックチェーン懐疑派」による記事でした。 仮想通貨やブロックチェーンは複雑なトピックなので、様々な視点が大事だと思っており
京都大学発の人工知能(AI)ベンチャー「データグリッド」が、架空のアイドルを自動生成可能なAIの開発に成功しています。 クリエイティブAI開発のデータグリッド、アイドル自動生成AIを開発 | 株式会社データグリッド https://datagrid.co.jp/news0.html データグリッドが、ディープラーニングを応用したGAN(敵対的生成ネットワーク)を用いることで、1024×1024という高解像度で架空のアイドルの顔画像を安定して生成することができるAIの開発に成功したことを発表しました。GANを用いたAIにアイドルの顔写真を学習させることで、AIはアイドルの顔の特徴を捉えることが可能となり、これをもとに架空のアイドルの顔写真を生成できるようになっています。 実際にAIが架空のアイドルの顔画像を安定して生成しまくる様子は以下のムービーで見ることができます。既存のアイドルの顔写真を
JavaScript実行時、「閲覧者の了解をいちいち得る」ページ登場 「Coinhiveより嫌」「悪夢」と話題 閲覧者に無断でCoinhiveを設置したサイト運営者が摘発され物議をかもす中、すべてのJavaScriptについて、閲覧者に許可を取るには――そんな発想で作られたデモページが公開された。スクリプトの実行のオンオフをいちいち選ぶのが面倒で、「悪夢だ」と話題になっている。 サイト閲覧者に仮想通貨をマイニングしてもらうことで収益を得られるツール「Coinhive」を、明示することなくサイトに設置した複数のユーザーが、不正指令電磁的記録(ウイルス)取得・保管などの容疑で警察に摘発され、物議をかもしている。 Coinhiveは、サイトに専用のJavaScriptコードを埋め込むと、閲覧者のCPUパワーを使って仮想通貨を採掘する。今回摘発された1人・デザイナーの「モロ」(@moro_is)さ
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