一ヶ月と少し前、こんな文章を書いた。 ぼくは村作りビジネスをやめる。そう決断するにいたった全経緯と教訓について 僕が経営者として回していた月額会員制サービスを撤退し、事業を売却する過程を2万5000文字の長文にしたものだ。従業員との軋轢や、資金状態の厳しさなど、事細かに書いた。 記事は大いにウケて、公開48時間で8万回ほど読まれることになった。 その中で、記事についてたくさんの感想を頂いた。かなり多かった感想として、「失敗談は本当に貴重だ」というものがあった。 そう。失敗談は世の中に本当に少ない。起業家・経営者みたいな人種は、大抵の場合「自分を強く見せたがる」からである。 でも、本当に面白いし勉強になるのは失敗談のほうだ。ビジネスにおいて「同じことをやって成功する」のは大いに難しいが、「同じことをやって失敗する」人はめちゃくちゃいる。失敗パターンを知り、回避するために、失敗談は役に立つ。