中国人だと思って殴っていたら日本人だとわかり…… 「ごめんなさい」 そんな暴行事件が頻発している国、モンゴル。 街なかの一般市民の多くも、スーパーや商店などで大声で話していたり、店員ともめている中国人を見かけると「またホジャ(中国人を見下した呼び方のモンゴル語)が騒いでるよ」と舌打ちすることしばしば。 外務省海外安全ホームページにも、「歴史的背景から中国人に対するモンゴル人一般の潜在的な感情には複雑なものがあります。街頭で日本人が中国人と間違えられ、モンゴル人に殴られる事件等のトラブルが時折発生しています」と記して、注意を喚起している。 内モンゴル出身のモンゴル人で現在、静岡大学教授の楊海英氏はこう解説する。 「モンゴル人あるいは国家としてのモンゴル国は、心情的には親ロ反中です。社会主義国家時代のソ連には問題があったと考えてはいても、モンゴル人は個々のロシア人自体は好意的にとらえています。