#1〈安倍元首相 銃撃1年〉山上徹也と日本の「失われた30年」。彼はなぜ、“弱者切り捨て社会”においてあそこまで自力にこだわったのか? 着々と結婚、出世する同級生に山上被告は何を思ったか五野井 山上被告は40歳にさしかかり、体力が少しは落ちてきたでしょう。彼がやっている仕事は体力を使うものが多いので、多少きつくなってきたでしょう。そしてそういう仕事は年齢とともにだんだん働き口が減っていき、生活していくことが難しくなっていきます。そういうなかで自尊心をどう保つのかが山上被告のなかで大きい問題になっていったんだと、私には彼のツイートは読めました。 彼のツイートには「尊厳」や「プライド」という言葉が本当にたくさん出てきます。彼ほどの頭のいい人だったら、嫌韓や嫌中を煽るような適当なユーチューバーにもなれたはずなのに、そうはしないプライドがありました。彼は、自分が体力的にも経済的にも多少自由なうちに