スウェーデンのストックホルムにある国立美術館で6月14日、2人の環境活動家が仏画家クロード・モネの作品へ赤い塗料を手で塗りつけるという事件が発生。この作品を貸し出していた仏オルセー美術館のクリストフ・ルリボー館長は、記者会見で作品が無事であったことを伝えました。 あああ……(画像はAterstall VatmarkerのInstagramから) 館長は15日、2025年から2027年にかけて予定されているオルセー美術館の再開発工事についての記者会見を開き、そこで今回被害にあった「ジヴェルニーのモネの庭」(1900年)に言及。両美術館の修復家がテレビ会議により作品の状況を検証し、その結果「いかなる損傷も受けていない」と結論されたことを発表しました。 今回の事件は、環境保護団体「Aterstall Vatmarker」のメンバーである看護師と看護学生の女性2人が実行したものでした。まず赤い塗料
ポーランド・ワルシャワで、「政治的芸術(Political Art)」展のオープニング前に取材に応じるスウェーデン人アーティスト、ダン・パーク氏(2021年8月27日撮影)。(c)JANEK SKARZYNSKI / AFP 【9月6日 AFP】ヘイトスピーチで有罪判決を受けたスウェーデン人アーティスト、ダン・パーク(Dan Park)氏らの作品の展覧会が8月下旬、ポーランドの首都ワルシャワで開幕したことに対し、ユダヤ人団体が抗議書簡を公開した。 「政治的芸術(Political Art)」と題する展覧会に出品されたパーク氏の作品の一つは、2011年にノルウェーで爆破・銃乱射事件を起こして計77人を殺害した極右過激派のアンネシュ・ベーリング・ブレイビク(Anders Behring Breivik)受刑者を、アパレルブランド「ラコステ(Lacoste)」のファッションモデルとして描いている
【ストックホルム】原子炉跡で見る「天から送られた手紙」 ──中谷宇吉郎写真展 野村志乃婦(コーディネーター、ドイツ語通訳・翻訳) 2017年04月15日号 2月17日、スウェーデンのストックホルムで中谷宇吉郎の写真展「Letters from Heaven(天から送られた手紙)」を見た。高谷史郎によるアーティスティック・ディレクションのもと、膨大な研究資料から選び出され、高解像度ジークレープリントとして蘇った雪の結晶と火花放電の写真35点が展示されていたのだ。2014年の札幌国際芸術祭に出品され、その後、中谷の出身地で雪の科学館がある石川県加賀市に寄贈され、中谷宇吉郎記念財団との共催によって展示が実現した。 北欧を巡る中谷宇吉郎の雪の結晶 昨年11月、東京で早すぎる初雪が降り、気象庁がスマホで撮影した雪の結晶を送るようTwitterで呼びかけた。その際「雪は天から送られた手紙」という言葉が
今年のノーベル文学賞の受賞が決まった米国のミュージシャン、ボブ・ディランさん(75)が沈黙を貫いていることについて、同賞を選考したノーベル委員長のペール・ベストベリィ氏が21日、「無礼で傲慢(ごうまん)だ。でもそれが彼ってものだ」と苦言を呈した。 スウェーデン公共放送SVTのインタビューに応じた。ベストベリィ氏は、ディランさんの公式ウェブサイトから「文学賞受賞」の文言が21日までに削除されたことも認識しているとして、「予想していなかったが、彼は気難しいようだから驚きはしなかった」と語った。 12月10日にストックホルムで開かれる授賞式前には、受賞者による記者会見や講演も予定される。だがディランさんが受賞するつもりがあるかも不明だ。授賞を発表したスウェーデン・アカデミーはディランさんに直接連絡することを断念している。「我々は待つ。彼が何と言おうと彼が受賞者だ」とベストベリィ氏。「これは非常に
仏西部カレープルゲで開催された音楽フェスティバルに出演したボブ・ディラン氏(2012年7月22日撮影、資料写真)。(c)AFP/FRED TANNEAU 【10月22日 AFP】今年のノーベル文学賞(Nobel Prize in Literature)に選ばれた米シンガー・ソングライターのボブ・ディラン(Bob Dylan)氏(75)が受賞決定について沈黙を続けていることについて、同賞の選考委員会であるスウェーデン・アカデミー(Swedish Academy)の一員が21日、ディラン氏は傲慢(ごうまん)だと非難した。 ディラン氏は、授賞を伝えるスウェーデン・アカデミーからの再三の電話に応じず、受賞決定に関して公の場でコメントもしていない。 同国のテレビ局SVTによると、アカデミーの委員を務めるスウェーデン人の著名作家ペル・ワストベルイ(Per Wastberg)氏はこうしたディラン氏の態度
スウェーデンのメディアを騒がせた卒業制作:アンナ・オデルが起こした「事件」 日本では、今まさに卒業制作展のシーズンですね。スウェーデンでの卒業制作展は5月中旬から6月初旬に行われるため、ちょうど今頃から学生が制作に取りかかります。 ちょうど7年前の今時分、一人の学生が卒業制作の作品のために行った「パフォーマンス」が問題になり、メディアから強い批判を浴び、世間から注目を集めました。 その学生の名はアンナ・オデル。スウェーデン人アーティスト、映画監督。「アンナ・オデルを知らないスウェーデン人はいない」といっても過言ではないほど、世の中を騒がせた人物です。 当時、彼女と同じ大学で勉強していた私は、一人のアーティストの、それも無名の学生がもたらした社会的インパクトに大変驚愕したのを覚えています。今回は、その彼女の「問題作品」について紹介します。 精神疾患者を演じた「パフォーマンス」 2009年1月
写真家リナ・シェイニウスの初個展が開催 「見るもの」と「見られるもの」の関係性の再構築、友達や恋人、自身の身体から、瑞々しい生の煌めきと一筋の陰りを捉える リナ・シェイニウス(Lina Scheynius)は、1981年、スウェーデン南西の町ベーナシュボリに生まれ、モデルとして活躍の後、写真家に転身したアーティストだ。10歳から独学で写真を学んだシェイニウスは、Flickr を通じて注目を集め、依頼を受けて撮影したシャルロット・ランプリングのポートレイトが『Dazed &Confused』に採用されたことを皮切りに、プロの写真家としてのキャリアをスター トさせた。以後、『Vogue』『AnOther』など多くのファッション雑誌へのコントリビューションを経て、ドイツの週刊新聞紙『Die Zeit』ではドイツ人写真家、ユルゲン・テラーからフォトコラムを引き継ぎ、1 年間に渡って連載。FOAM
ピカソ、ミロが愛した美術雑誌とは アート業界には、コレクター垂涎の伝説的な美術雑誌が存在する。『カイエ・ダール』は1926年にパリでクリスチャン・ゼルボスにより前衛的な美術雑誌として創刊された。当時彼と親交の深かったピカソやミロ、マティス、デュシャンなど名だたる作家がこの雑誌のためにオリジナル作品を制作し、ブルトンやヘミングウェイが詩や美術批評を寄稿した。 通算100号目は世界的な現代美術家である杉本博司の特集号。(提供=Courtesy of Edition Cahiers d'Art, Paris) 広告は無く、特集ごとに紙や製本、印刷など細部にまで美意識を徹底させ、雑誌自体が一つのアート作品として今なお世界的に評価されている。かの岡本太郎も、数々の特集に大きな衝撃と影響を受けたことを書き残している。この唯一無二の美術雑誌は、ゼルボスの死去により1960年に惜しまれつつ休刊するまでに9
幸福大国デンマークのデザイン思考 ビジネスデザインスクール留学ルポ 世界で最も刺激的なビジネススクールとして注目されるデンマークの「The Kaospilots」に、初の日本人留学生として受け入れられた大本綾さん。彼女が世界のデザインスクール最前線での学びをリアルタイムで書き記す「留学ルポ」連載。日本ではまだ馴染みの薄いデザイン思考だが、近年、欧米ではビジネスや社会に変革を起こす発想法として、俄然注目を集めている。 また、デンマークは幸福大国として知られているが、その実態はあまり日本人には馴染みがない。彼らの価値観から教育、公共デザイン、ライフスタイル、社会福祉、家具、ファッション、広告、食事、子育てまで、現地で取材しながらレポートしていく。月1回掲載予定。 バックナンバー一覧 日本人の考え方は日本の教育に根づいている。デンマークのビジネスデザインスクール「The KaosPilots」に
大阪・堂島川に浮かんでいた巨大アヒル「ラバーダック」はその圧倒的存在感で多くの人に強烈な印象を残したアート作品。その作者であるFlorentijn Hofmanさんが、新たに巨大なウサギを制作し、スウェーデンの街中に設置。巨大アヒルの時とは異なり陸地に置かれているのですが、相変わらず周囲の景色にものすごい違和感を与える程の存在感を放っています。 florentijn hofman: big yellow rabbit Artworks ~ OpenART in Örebro, Sweden Florentijn Hofman この巨大なウサギが置かれているのは、スウェーデンのエレブルー市中にある広場。現在開催中の屋外芸術を中心とした芸術祭「OpenART」のために作られた作品です。 高さは13mという巨大さんで、奥行きと幅はともに16mとなっていますが、幅をとっているのはどう見ても大きく広
派手にひっくり返った巨大な黄色いウサギがスウェーデンの広場に出現 北欧の都市と言えば、伝統と調和のとれた美しい街並みが印象的です。 この夏、スウェーデンのとある広場に、転んでいる特大の黄色いウサギが姿が出現したとして注目を浴びています。 場所はスウェーデン中部の都市、エレブルーの公共の広場。 道の遠くに黄色いオブジェがあるのがわかるでしょうか。 近づいてみると……。 いました、と言うより豪快にひっくり返っています。 高さは13メートル。上から見るとかなりの大きさを感じます。 これを作ったのはロッテルダムを基本に活動しているフローレンティンジン・ホフマンさん。 この夏、公共のスペースで何ができるかに挑戦する意味で、スウェーデンのエレブルーに、「大きな黄色いウサギ」を設置することにしたんだとか。 この広場にもともとあった、「エンゲルブレヒト・エンゲルベルヒトソン像」の真後ろに置かれています。
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