映画『THE FIRST SLAM DUNK』が韓国で大ヒットしている。韓国における日本映画歴代興収ランキング1位の座につき、原作マンガの新装再編版は100万部を突破した。盛り上がりの背景には応援上映会といった仕掛けがあるようだ。
河野真太郎/Shintaro Kono @shintak400 宮崎駿はヨーロッパだったり、中央アジアだったりといった想像力の場があったのだけど、新海誠なり細田守なりがそういった地理的想像力において羽ばたかないのは、作家個人の問題ではなく、時代の問題なのかもしれない、という仮説を検証してみたいような。 2022-11-14 09:47:48 河野真太郎/Shintaro Kono @shintak400 後者二人の地理的想像力は日本のせいぜい地方と、あとはネット空間(細田の渋天街もネット空間と原理的には同じなので)くらいで、両者ともたぶんそこに限ることによってこそ成功している。『すずめの戸締まり』はそれを煮詰めたけど、このあとどうするんだろうな、というのがまず抱いた感想でした。 2022-11-14 09:55:14 河野真太郎/Shintaro Kono @shintak400 余談です
ディズニー長編アニメで何が好き? と問われたら挙げるくらいに『ムーラン』(1998年)が好きだった。 『ムーラン』は中国の伝承をもとにした話だ。老いた父に代わり男装して従軍し武功を立てるも地位は断り故郷に戻る。最も古いのは詩と言われ、民謡、戯曲、小説の題材になっている。 時代によってどこに力を入れて語られるかは変わってくる。女で軍功を立てる力強さを描くのか、家族への孝行を尊ぶものなのか、国への奉仕を宣伝するものか。 ディズニーでのアニメ映画化にあたっては女性の自己実現という方向で物語はまとめられている。 主人公のムーランは、女は家でおしとやかにしているべきという風潮になじめない。老いた父を助けるため男装して代わりに従軍することになるが男ほどの力はない。しかし彼女自身の強みである知恵と機転を武器に自分を信じ、自分らしいあり方、誇りを見つけるのだ。 挿入歌『リフレクション』が名曲だ。映画のわり
バンダイスピリッツは、アニメ「ガンダムシリーズ」のプラモデル「ガンプラ」などを生産する新たな工場を2020年秋をめどに静岡市に建設する。同年にガンプラ誕生40周年を迎え、アジアを中心に人気が高まっていることから、生産能力を増強して需要に対応する。 同市にあるガンプラの工場「バンダイホビーセンター」の敷地内に、数十億円をかけて約1500平方メートルの工場を新設する。生産能力は4割向上する見通し。現在もガンプラ工場は24時間のフル稼働状態という。 ガンプラの出荷数は18年度…
8月になってアニメ配信が大きく変化しそうなニュースが次々飛び込んできた。 もちろん業界内の人間であれば事前に知っていたり常識の範囲内なのかもしれないが1視聴者としてはそういったニュースから情報を取得するしかない。 というわけで、いくつか出てた情報を整理しておく。 ①DAISUKI.Netのサービス終了 http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1073968.html 8月の頭になっていきなりこのニュースが飛び出してきた。 知らない人に向けて一応説明しておくと、DAISUKI.Netというのは アニメコンソーシアムジャパンという日本の会社が運営している英語圏向けのサイトである。 主に英語圏の人間に向けてアニメのネット配信やアニメグッズを販売している。 今年の4月頃(3月?)にバンナムに子会社化され、その後続報が無かったのだが突如飛び出してきた。 このニ
7月15日に発表された「機動戦士ガンダム」シリーズ最新作、「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」(10月4日放映開始)。従来のガンダムシリーズとは一線を画し、“歴史観”が異なること、そして、海外市場を強く意識していることが話題になっている。 ガンダムのビジネスを支えてきた柱、それは玩具メーカー、バンダイが作るガンダムのプラモデル、通称「ガンプラ」だ。 発売から今年で35年。2015年3月末累計で4億4500万個を出荷したガンプラ。実はガンプラは、すでに年間出荷数1100万個のうち、昨年の海外向けの出荷数がざっと330万個(本誌推計)にのぼる。 インタビュー中でも明らかにしていくが、「小中学生がプラモデルを作る」という行為が、いや、それどころか、「世の中に実在しないキャラクターのプラモデル」という概念自体が、世界的に見ても日本独特といえる特異なものだ。その象徴であり、超ドメスティックな商品
日本文化を海外に売り込む官民ファンドの海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構)は30日、海外でマンガやアニメなどのクリエイター育成事業を展開する「カドカワ・コンテンツ・アカデミー」(東京)に最大4億5000万円出資すると発表した。日本で不足するクリエイターを育てるとともに、日本のコンテンツに理解の深いファン層の拡大につなげる。 同社は出版大手KADOKAWAの子会社で、現在は台湾とシンガポールで日本のアニメキャラクターのデザイナーなどを育成する専門学校を展開している。 今後はアジアや欧州、オーストラリアなど世界10カ国に開校を目指し、2020年までに5000人の卒業生排出を目標に掲げる。また年内にはインターネットを活用した通信教育も開始する。総事業費は約10億円で、KADOKWAが5億円を出資するほか、紀伊国屋書店(東京)とパソナグループも出資。紀伊国屋書店は国内外店舗で卒業生の作品販売
日本政府が全世界のアニメ海賊版サイトの閉鎖に乗り出すとする発表を受けて、facebook上には海外アニメファンたちの悲鳴があふれている。 カンボジアのアニメファンたちも例外ではない。 下図のサイト群が日本政府によって閉鎖されるという情報がfacebook上で急速に拡散しており、多くのコメントがついている。 コメントのほとんどは日本政府の決定を悲しむものだ。 フィリピンではアニメファン数千人が日本大使館前で抗議を行なった。[2014/8/2 22:24 追記]ジョークサイトであるとのご指摘をコメントでいただきました。 もちろん、法的には知的所有権(著作権)の保護ということがある。 しかし現実には、とくに東南アジアをはじめとする途上国のアニメファンはそんなにお金を持っていないので、こうしたサイトを閉鎖して「公式」サイトに一本化されてしまえば、その対価を払う資力はない。 大好きなアニメへのアクセ
第18回釜山国際映画祭(Busan International Film Festival、BIFF)に出品したアニメーション作品のスチール写真を見せるヨン・サンホ(Yeon Sang-Ho)監督(2013年10月7日撮影)。(c)AFP/TED ALJIBE 【10月22日 AFP】9月に引退を宣言して映画界やファンたちに衝撃を与えたアニメーション映画の巨匠、宮崎駿(Hayao Miyazaki)監督(72)──同監督に続こうとアジアから次世代アニメーション作家たちが表舞台に登場してきている。だが、彼らが宮崎作品と互角の興行成績を収めるのは容易でないと業界関係者らは語る。 零式艦上戦闘機(零戦)の設計者をモデルにその半生を描いた引退作『風立ちぬ(The Wind Rises)』は7月の公開以来、日本国内で推計115億円近くを稼ぎ出した。世界全体での興行収入が2億7490万ドル(約270億
イベントレポート レポート 【Japan Expoレポート】やはり噂は本当だった…Japan Expoに「ジャパン」じゃないアジア人が大量に紛れ込んでいる件について 今回Japan Expoの取材を行うにあたり事前にいろいろと自分なりに調べてみたのですが、どうも数年前よりJapan Expoに「ジャパン」じゃないアジア人が日本人になりすまして紛れ込んでいるのではないか?という噂が囁かれているとのこと。そこで、果たしてそれは事実なのか実際に会場で調べてみました。 …といいますか、もうわざわざ探すまでもなく日本関連以外の企業・団体は普通に参加しています。例えば分かりやすい例だと韓国Tech界の雄・サムスン。今回同社はサムスン名義では出展していませんでしたが、フランスのガジェット販売サイト「LDLC.com」のブースにロゴがドーンと展示されていました。 そういえば会場の最寄り駅であるParc d
今や老若男女を問わず、愛されるようになったアニメーション。「日本のアニメーションは世界にも受け入れられている」と言われることもあるが、ビジネスとして健全な成功を収められている作品は決して多くない。この連載では現在のアニメビジネスについてデータをもとに分析し、持続可能なあるべき姿を探っていく。 前回記事ではアジア諸国での人気アニメの状況をおさらいした。 →「海外への外注増加で日本アニメは空洞化するか?」 現在、日本のアニメスタジオがアウトソーシングしている主な国は韓国、中国、フィリピン。タイやベトナムという例もあるが、数量的にはかなり少ない。そしてフィリピン、タイ、ベトナムはほとんど自国製のアニメがないので、競争相手とはなり得ない。 こうしたことを踏まえると、ライバルになる可能性があるのは韓国と中国ということになる。特に中国については子ども(0~12歳)層の人気アニメで自国製アニメがシェアト
今や老若男女を問わず、愛されるようになったアニメーション。「日本のアニメーションは世界にも受け入れられている」と言われることもあるが、ビジネスとして健全な成功を収められている作品は決して多くない。この連載では現在のアニメビジネスについてデータをもとに分析し、持続可能なあるべき姿を探っていく。 製造業界などと同じく、アニメ-ション業界でも賃金の違いなどから海外へのアウトソーシングが進んでいるため、日本のアニメ産業が空洞化している、という話をよく聞く。しかし、それは果たしてどのくらい実態を表している話なのだろうか? 今回から数回に分けて、「アニメ空洞化論」について検証してみたい。 アニメ空洞化論の内容にはいくつかあるが、大きく次の2つに収束されると思われる。 (1)動画や仕上げなどをアウトソーシングしている海外(アジア諸国、特に韓国と中国)に技術が移転することでそれらの国々のアニメ作品のクオリ
毎年《文化庁メディア芸術祭》の受賞作品展が行なわれている六本木・国立新美術館。文化人類学者で文化庁長官もつとめた、館長の青木保氏に、日本のメディア芸術の現在と未来について伺った。 日本のメディア芸術の現在、そして未来。 9月20日、今年度 文化庁メディア芸術祭の作品募集が締め切られた。今年で16年目を迎え、日本国内のみならず、世界各国から数1,000単位の作品が集まる文化庁メディア芸術祭。その守備範囲は広く、マンガ・アニメ・ゲームのほか、WEBテクノロジーを用いたインタラクティブコンテンツなども多く出品される。アートを目的としたものだけでなく、例えば商品プロモーション用に作られたWEBサイトや、アプリなどのプロダクトそのものが「作品」として出展されていることも珍しくなく、WEB業界の今後のトレンドをうらなう意味でも極めて重要な機会となっている。 そんな日本のメディア芸術の現在、そして未来に
(CNN) 米国内で日本アニメなどが人気を呼び、ハリウッドで映画化される作品が相次いでいる。ただし、キャストは白人一色に塗り替えられるケースがほとんど。これに対して、アニメファンや市民活動家らが批判の声を上げている。 米ワーナーブラザーズでは現在、日本発の2作品を映画化する計画が進行している。1本は桜坂洋氏のライトノベル「All You Need is Kill」。主役にはトム・クルーズの起用が有力とされる。 もう1本は大友克洋氏のSF漫画で、1988年に日本でアニメ映画化された「AKIRA」だ。こちらも、出演者として名前が挙がっている俳優陣はいずれも白人だ。業界誌などによれば、主役の金田正太郎役にはギャレット・ヘドランドが有力視されている。 イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校のケント・A・オノ教授によると、ハリウッドではこれまでも多くの作品で、白人俳優がアジア人の役を演じてきた。「ティ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く