▼環境省は28度の冷房でも涼しく効率的に働くことができる「ノーネクタイ、ノー上着」の新ビジネススタイルの名称を募集している(毎日新聞、4月6日)。 ▼評判がいまひとつだった「省エネルック」に代わる「新しい夏の軽装」が定着することを狙っている。きっかけは小泉首相の指示で、小池百合子環境相が「かっこよく」がポイント、と強調したという。 言わずと知れたことだろうが、大平元首相がオイルショック当時に「省エネ」のためにはじめた「省エネルック」、若い世代には羽田元首相のスタイルとしてなじみがあるものだが、まったく定着しなかった。またぞろ「公募」などして、お役所仕事にしようとしているのか、とちょっと驚きである。 じつは、つくづく「なぜ日本のビジネスマンは、スーツにネクタイを捨てられないのか」を考えたことがある。過去30年、「夏には軽装でいいじゃないか」「環境のためでもある」「汗をかきかきスーツを着ている