「GO WILD WEST!」「伸びしろしかない」「西からいこか」「はよやろう」――。一風変わった「ミッション」や「バリュー」(社是)を掲げた新会社を、お堅いイメージの鉄道会社が立ち上げた。JR西日本が2023年10月に設立した、デジタル人材の子会社・TRAILBLAZER(トレイルブレイザー、大阪市)だ。 社長自らが本部長に就くことで、車両・施設・営業といった各部門、さらにはグループ会社の商業施設やホテルなどの壁を打破。部署ごとにバラバラで活用されてこなかったデータを一元化し、効率的な運営やマーケティングに生かす狙いがあった。(参考記事「JR西の改革(3)始まったデータ活用 壁は社内に潜む部門主義」) 連結で約4万5000人、単体でも2万人を超える社員を抱えるJR西は、社内で眠っていたデジタル人材を、主にポストの公募などで発掘。デジタルソリューション本部の担当部長で、トレイルブレイザーの