不正アクセス禁止法違反容疑で職員2人が摘発された大阪府富田林市役所。他人の人事情報をのぞき見したい―。軽い気持ちから始めた行為は取り返しのつかない結果を招いた=大阪府富田林市 「人事情報が気になって…」。別の職員になりすまし、市役所の内部ネットワークにアクセスしたとして、大阪府富田林市の職員2人が8〜9月、不正アクセス禁止法違反の疑いで、大阪府警サイバー犯罪対策課に相次いで摘発された。他部署の職員のIDとパスワードを入手した2人は、限られた職員しかアクセスできない他人や自分の人事評価といった内部情報を過去数年にわたって〝のぞき見〟していた。もちろん許されるはずのない「禁断の行為」だが、事件を通じて見えてきたのは、やろうと思えば簡単に内部情報にアクセスできてしまう市の管理体制の甘さだった。 2年で430回アクセス一連の事件で最初に不正が発覚した職員は、市こども未来室副主任の男(61)だ。8月