オーストリア・ドイツ国境を越えてきた難民たちが、ドイツ警察に登録センターまで先導される様子。欧州が移民や難民問題に揺れる中、日本政府や自民党は移民を連想させやすい外国人受け入れ議論を、これまでほとんどしてこなかったが…(写真:ロイター/アフロ) このままでは在留外国人が、なし崩し的に増加の恐れ 政府は参議院議員選挙の終結を待って、外国人労働者の受け入れに関する本格的な議論を始めたい意向だ。少子高齢化によって人手不足が深刻化していることから、労働力としての外国人の受け入れを求める声が急拡大している。一方でこれまで外国人受け入れについて正面から議論をしてこなかったため、外国人を社会の一員として受け入れるための制度整備が手付かずになっている。このままではなし崩し的に国内で働く外国人が増え、かつて移民政策で失敗したドイツと同じ轍を踏みかねない。そんな危機感から政府が重い腰を上げることになった。 「