前原誠司外相は16日の記者会見で、12月10日にノルウェーのオスロで開かれる中国の民主活動家、劉暁波氏のノーベル平和賞授賞式に関し、中国側が日本政府に出席しないよう要請していたことについて「ノーベル平和賞は大切な賞だ。(授賞式には)大使が毎回出席している」と述べ、例年通り駐ノルウェー大使を出席させる意向を表明した。
中国・北京(Beijing)の自宅で写真撮影に応じる劉暁波(Liu Xiaobo)氏(左)と妻の劉霞(Liu Xia)さん(2002年10月22日撮影、資料写真)。(c)AFP/BALINT PORNECZI 【11月3日 AFP】12日からアジア大会が開催される中国・広州(Guangzhou)で、民主活動家の劉暁波(Liu Xiaobo)氏が2010年ノーベル平和賞受賞者に決まったことを知らせるビラを配った男性が逮捕されていたことが分かった。逮捕された男性の友人が3日、AFPに明らかにした。 それによると逮捕された男性の妻が2日、広州市の警察から「国家権力の転覆を扇動した容疑」で男性を逮捕・起訴したとの連絡を受けたという。中国の人権擁護団体「チャイニーズ・ヒューマンライツ・ディフェンダーズ(Chinese Human Rights Defenders、CHRD)」によると、逮捕された男性
劉暁波氏(右)と妻の劉霞さん=ロイター北京市にある劉暁波氏の自宅近くには約100人の報道陣が詰めかけたが、警官に排除され近づけなかった=8日、峯村健司撮影 【北京=峯村健司】授賞の知らせを北京市内の自宅で受けた劉暁波氏の妻、劉霞(リウ・シア)さん(49)は8日夕、朝日新聞の電話取材を受け、「劉暁波とすべての国内と海外の民主活動家たちの努力が無駄にならなかったことを大変うれしく思う。劉暁波が受賞を知ったら、とてもうれしく感じ、ほっとするだろう」と語った。 劉霞さんは9日に遼寧省錦州市の刑務所に収監されている劉暁波氏と面会することが許可され、本人に直接授賞を伝えるという。 劉霞さんは取材に「(今は)外に出て行くことはできない」とし、理由は「言うことはできない」と語った。だが、その後、電話も通じなくなり、自宅周辺を警備していた警察官は「すでに自宅にはいない。郊外に行った」と説明した。当局に
劉暁波氏=ロイター 【オスロ=伊東和貴】ノルウェーのノーベル賞委員会は8日、2010年のノーベル平和賞を、中国共産党による一党独裁の見直しや言論・宗教の自由などを求めた「08憲章」を起草した中国人人権活動家で作家の劉暁波(リウ・シアオ・ポー)氏(54)に授与すると発表した。中国の人権改善や民主化に取り組む姿勢が評価された。 今回の授賞決定は、経済大国として国際社会での存在感を増す中国に対し、民主化と人権改善を強く促したものだ。ノルウェーでの報道によると、中国政府は、劉氏ら反体制派への授与が「中国とノルウェーの関係に影響を及ぼす」と委員会側に事前に圧力をかけていたとされる。今後、中国の猛烈な反発を招くのは必至だ。 同委員会は授賞理由の中で「中国は世界第2位の経済大国になったが、基本的人権の分野において責任を果たす必要がある」とした。 授賞式は12月10日にオスロである。賞金は、1千万
【ロンドン=木村正人】ノーベル平和賞を選考するノルウェー・ノーベル賞委員会のルンデスタッド事務長が28日、産経新聞の電話取材に応じ、今年6月にオスロで中国の傅●(=「莞」の元が王)外務次官と会談した際、傅次官が服役中の中国の民主活動家、劉暁波氏(54)を念頭に「(平和賞を)授与すればノルウェーと中国の関係は悪化するだろう」と露骨に圧力をかけてきたことを明らかにした。 同事務長によると、同委員会は1989年にチベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世に平和賞を授与しており、「賞の選考が中国の圧力に影響されることはない」と明言する一方で、「傅次官は会談で今年の平和賞を中国の反体制活動家(劉氏)に与えないよう求めた。『これは中国に対する非友好的な態度になるだろう』と述べた」と証言した。 中国当局は人権活動家への平和賞授与を警戒しており、同事務長は「ここ数年、中国当局は何度も『いかなる反体制活動
【北京=野口東秀】ノーベル平和賞の候補となっていた中国人人権活動家、胡佳氏(35)=国家政権転覆扇動罪で服役中=の妻、曽金燕さん(25)と長女、謙慈ちゃん=昨年11月生まれ=が北京五輪期間中、当局により、自宅から500キロ離れた遼寧省大連市のホテルに連行され軟禁されていたことがわかった。曽さんが産経新聞とのインタビューで明らかにした。曽さんによると、当局から「北輪五輪期間中は自宅に留まることを許されない」と言われ、北京五輪開幕前の7月20日過ぎから長女とともに大連のホテルに移るよう要求された。 大連から北京の自宅に戻されたのは8月23日。「(当局は)もっと長期間、大連にとどめておきたかったようだが、私の母乳の出が悪く、長女の異変を恐れたようだ」と曽さんは話した。 曽さんが胡氏と面会したのは9月25日、天津市郊外の刑務所だった。曽さんは当局から「(胡氏を)殴打することはしないが、われわれには
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く