岩手県陸前高田市で津波被害の写真を撮るボランティアスタッフ。市内100カ所で定点観測をしていく予定=4月27日、原田写すがれきから収集された個人の写真。プロジェクトスタッフが仕分けをして持ち主を捜した後、可能なものはデジタルデータとして保存する予定=4月27日、岩手県陸前高田市、原田写す 東日本大震災の被災地を写した映像や画像を収集するプロジェクトが、官民協働でスタートした。被災前の街を撮った「過去」、被災した「現在」、これから復興していく「未来」を整理して保存することで、防災学習などに役立ててもらうねらい。作業にあたる人材を被災住民から雇うなど復興支援の一翼も担う。 「311まるごとアーカイブ」と題したプロジェクトは、独立行政法人の防災科学技術研究所が呼びかけ、岩手県陸前高田市や大船渡市、宮城県気仙沼市など被災自治体とNPOなどが参加している。 防災科研は震災後、航空写真を利用した