僕が同人誌即売会「コミックマーケット」(コミケット、コミケ)に、評論系の同人誌を販売するためサークル参加するようになってかれこれ7年以上が経つ。残念ながら昨年末は私的な事情から欠席せざるをえなかったが、あいかわらずの盛況だったと聞いた。 いまさらいうまでもなく、東京ビッグサイトを丸々借り切って年2回(夏・冬)開催されるコミケは、数あるマンガやアニメの関連イベントでも日本一、いや、世界一の規模を誇る。一昨年末の「コミックマーケット73」では3日間の会期中、のべ50万人が参加し、3万5000のサークルが出展したという。 それにしても、まがりなりにもプロのライターである自分が、なぜ同人誌をつくってまでコミケに参加しているのかといえば、そこがさまざまな人と出会える場だからだ。現にサークルのブースにいると、編集者・ライターをはじめブログにコメントをくれた人、しばらく音信不通だった知人など、思いのほか