高齢者の体を押さえつけている間に通帳を探すなどして無理やり契約させたとして、愛知県警は10日、名古屋市天白区向が丘3丁目の健康機器販売会社「コムラン」の従業員青木健太(28)=同市名東区猪子石2丁目=と奈須野貴文(28)=同区上社4丁目=の両容疑者を特定商取引法違反(威迫、困惑)の疑いで逮捕し、発表した。 県警の説明では、同社は高齢者を中心に08年だけで愛知、岐阜、三重3県の約200人と契約し、計4千万円を売り上げていた。認知症で契約自体をよく理解していなかった契約者もいたという。 岡崎署と生活経済課によると、青木容疑者らは7月10日、同県岡崎市の無職女性(88)方に防湿マットの販売に訪れ、断られるとベッドに女性を押さえつけて預金通帳や現金を探し出し、契約を迫った疑いがある。「これだけあるなら布団を買えるだろう」と言い、7万円を払わせたという。同県東浦町の無職女性(71)宅に強引に上が