――異常な上司に振り回される負の関係を清算した吉岡氏のケース 上司――。 その存在は、多くの会社員を悩ませる。上司への接し方を間違えると、会社員人生が大きく変わってしまうこともある。 連載8回目は、仕切らないと気が済まない性分の“ストーカー部長”に仕え、悶々とした日々を送りながらも、最後はその会社を離れた30代の男性社員を紹介しよう。 あなたは、彼の決断を「負け組社員からの脱出」と受け止めるか、それとも「さらに負け組社員へと転げ落ちていく1歩」と捉えるか、どちらだろうか。 筆者は、安易な退職には強く反対する立場をとっているが、今回は違う。「負け組社員」から脱出するには、会社でうまく立ち回るばかりが能ではない。この社員については、辞めないと会社員人生が破綻する危機さえ感じる。 この社員の上司はそれくらい異常であり、ヘタをすれば“ストーカー”呼ばわりされても仕方のない人物だ。このような輩とは、