2021年の試験観測開始を目指して製作が進められている巨大マゼラン望遠鏡 (Giant Mageran Telescope: GMT)では、直径が8.4メートルという巨大な円形の鏡を7枚組み合わせることで、疑似的に直径24.5メートルもの巨大な反射鏡を実現することになっています。天体観測に用いるために高い精度が求められ、しかも他に類を見ない巨大な1枚ものの鏡を製造するプロセスは、非常に多くの手間と時間がかけられています。 Watch the Casting of a Giant Mirror for the First Extremely Large Telescope - Motherboard https://motherboard.vice.com/en_us/article/bj7d3z/mirror-giant-magellan-telescope-extremely-large
先日はホーキング博士が「アルファ星の探査機プロジェクト」を 発表 して大いに世間が盛り上がりましたが、今回のニュースもとっても興味深いものです。 NASA はマーシャル宇宙飛行センターにて、「 静電気による太陽系圏高速移動システム(Heliopause Electrostatic Rapid Transit System :HERTS, E-sail) 」を進めています。この計画により、 宇宙探査機の移動時間は三分の一程度 になるというのだから、楽しみじゃありませんか! この計画の基本コンセプトは「 太陽風を帆で捉え、探査機の推進力にする 」というものです。探査機には太陽風を捉えるワイヤーを装着することにより、 太陽系圏内での探査にかかる時間を10年以内に減らす ことができます。探査機の ボイジャー1号 が打ち上げから30年以上かかって星間空間(太陽系の外)に達したことを考えると、大幅な
唯一の宇宙空間への進出方法であるロケットは、大量の液体燃料を必要とするため、毎回、巨額の打ち上げコストが必要です。この高額すぎる打ち上げコストが宇宙開発の発展を妨げる要因の1つとなっている中、ロケットより低コストで宇宙空間に進出できるアイデアとして構想されているのが「軌道エレベーター(宇宙エレベーター)」です。現状の技術レベルでも実現でき得る可能性を秘めている軌道エレベーターの仕組みを、イラスト付きで解説したムービーにより、どんな技術的課題が残っているのかということまで理解できます。 Space Elevator – Science Fiction or the Future of Mankind? - YouTube 宇宙へ気軽に旅行できるSFの世界を夢見る人はたくさんいると思いますが…… 現在の宇宙開発レベルはSFの世界を実現しておらず、宇宙へ行けるのは宇宙飛行士かお金持ちだけ、という
NASAが公表した過去50年間の宇宙食 宇宙の食事事情はいかに進化していったのか 2014年03月25日17:30 カテゴリ NASAの高度食品技術プロジェクトは宇宙に人を送るようになった50年間で劇的に進化しています。最初期はマズイマズイと言われながらも改良を重ね、現代では可能な限り、地上に近い食事や味の向上がされています。 NASAが50年かけて開発・進化させた宇宙食の歴史を見てみましょう。 スポンサード リンク 1.1961年から1966年にかけてジェミニ計画で使用。保存性を優先したチューブ、固形状の食品。美味しくなく同じような食事が続いたため、不満をもった宇宙飛行士が自前の食事を船内に持ち込んだという逸話がある。 2.1968年から1972年にかけてアポロ計画で使用。ジェミニ計画時代とは違い、透明のパッケージになりカロリーも計算されている。お湯で戻すことで温かい食事が楽しめるよう進
地上と静止軌道をカーボンナノチューブ製のテザー(ケーブル)で結び、昇降機で安定的に人や物資を運ぶ宇宙輸送システム、宇宙エレベーター。実現すれば宇宙への輸送コストが大きく下がると言われている。また、NASAや米プラネタリー・リソーシズなどが目指す小惑星での資源採掘が実現した場合、採掘したトン単位の資源を安定的に輸送できる宇宙エレベーターのようなシステムが不可欠だ。 現状では、テザーの素材となる強度と長さを備えたカーボンナノチューブテザーがないため、すぐに宇宙エレベーターを建設することは困難だが、宇宙エレベーターを構築するとすれば、何を検討しなくてはならないのかを考える取り組みが、地上で行なわれている。静岡県富士宮市、大沢扇状地で8月7日~8月10日に開催された、日本宇宙エレベーター協会の昇降機実証大会の様子をレポートしよう。 ↑富士山の西側、広大な遊砂地が広がっている。人工物のない安全な競技
宇宙帆船「IKAROS(イカロス)」のシステム開発(前編) ―― ソーラー電力セイル・プロジェクト,世界初の技術に挑戦 船瀬 龍 2010年6月,地球に帰還し,小惑星「イトカワ」の欠片の入った可能性のあるカプセルを無事地球に送り届けることに成功した,小惑星探査機「はやぶさ」(図1).大気圏に突入して自らの機体は燃え尽きながらカプセルを届けた「彼」の姿に感動した方も多いのではないかと思います. 図1 小惑星探査機「はやぶさ」(画像提供:宇宙航空研究開発機構) はやぶさの成果は,単に小惑星のサンプルを持ち帰ってきたことだけではありません.将来,日本の惑星探査機が自在に太陽系を航行するための重要な技術である「惑星間往復飛行技術」を実証したことが,その最大の成果です.従来の化学推進エンジンではなく,燃費の良い電気推進エンジン(イオン・エンジン)を駆動することによって,少量の燃料で目的の惑星まで行っ
◆科学者曰く「火星までは片道39日で到達可能」 [Science] 科学者曰く「火星までは片道39日で到達可能」 現在の人類の科学力だと、時空間ワープとか使わないで火星まで行くのに大体半年ほどかかるって言われています。実際に火星への有人ミッションに関する実験などでも、火星の往復におよそ1年かかる計算で行われています。 今回、アメリカの研究者が発表した内容によると、その火星に行く時間をおよそ6分の1の39日間に短縮出来るロケットを開発中だそうです。 元宇宙飛行士であり、マサチューセッツ工科大学の物理学者であるFranklin Chang-Diaz氏によると、今後数十年の内にも「VASIMRロケット」を使って火星に劇的に早く到達できる研究が順調に進んでいるそうです。 このロケットのフルネームは「The Variable Specific Impulse Magnetoplasma Rock
前の記事 攻撃型のウイングスーツ『Gryphon』(動画) 宇宙ロケット失敗の悲劇:動画6選 2009年12月 4日 Annaliza Savage 米国やロシアの宇宙開発は、全体的には進展しているものの、ときおり悲惨な事故が発生し、人々に大きな印象を与える。こういった事故のいくつかを動画で紹介する。 到達高度は1.2メートル 1957年12月6日、人工衛星を軌道に打ち上げるという米国の初めての試みは、同時に初めての失敗となった。 ケープカナベラルの発射台を離れた2秒後、『Vanguard TV3』ロケットは推進力を失ってそのまま発射台の上に落ち、燃料タンクが破裂して爆発した。到達した高度はおよそ1.2メートルだった。 [Vanguard(ヴァンガード)は米国海軍が開発したロケット。1957年10月4日にソビエト連邦のスプートニク1号が打ち上げられたのに対抗するため急遽打ち上げられたが、失
米国・ネバダ州の広大な砂漠で9月末、1基のロケットが打ち上げられた。乗務員は3体の「はちゅねミク」。ロケット内に小さな体を納め、手に持った長ネギを振り続けた。 衛星開発プロジェクト「SOMESAT」(サムサット)の一環だ。高さ約2メートルのK-550ロケットに、ミニサイズの可動式はちゅねミクフィギュアが搭乗。約1.5キロまで高度を上げ、無事戻ってきた。 SOMESATは、お茶の間から参加できる衛星開発を目指し、有志が進めているプロジェクトだ。シンボルは初音ミク。ミクなどキャラクターを載せた衛星を軌道に打ち上げることが最終目標だ。 夢物語ではない。「宇宙は身近になっている。ロケット打ち上げが国家プロジェクトだったアポロ11号の時代と違い、自分の手で作った物を、宇宙に打ち上げるチャンスもあるんです」と、プロジェクトを引っ張っている森岡澄夫さん(41)は話す。 いつか自分の作った回路が宇宙へ飛ん
ミサイルのエンジンを回収できれば、ノズルの構造や燃料の種類などをもとに、北朝鮮の技術力が推定できるからだ。 1段目ブースターの落下地点は秋田県沖約280キロの日本の排他的経済水域(EEZ)で、水深約1520メートル。北朝鮮が人工衛星を搭載したと主張する2段以降は太平洋の公海上に落ちたとみられる。自国のEEZや公海であれば探索実施に国際法上の問題はない。 海底探索に成功した例としては、1999年11月に打ち上げに失敗し、高度130キロの上空から小笠原諸島父島の北西約380キロの海域に墜落したH2ロケット8号機の1段エンジンがある。海洋科学技術センター(現・海洋研究開発機構)が無人探査機を潜水させ、音波探知機や高性能テレビカメラを使って、水深3000メートルの海底で発見。サルベージ会社がエンジン本体を引き揚げた。 また、2008年2月に海上自衛隊のイージス艦「あたご」と衝突して沈没した漁船「清
将来の宇宙輸送機用エンジンの性能向上を目的としたロケット複合エンジンの研究の一環として、北海道大学と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、エジェクタロケットの共同研究を進めています。 この度、この共同研究の一環として、平成21年3月16日に北海道広尾郡大樹町において、NPO法人北海道宇宙科学技術創成センター(HASTIC)に委託し、エジェクタロケット小型研究用モデルの亜音速飛行実験を実施いたします。 実験の目的は、エジェクタロケット性能に最も影響の大きい、ロケット噴流による空気吸込み効果(エジェクタ効果)データの取得です。これまで地上試験設備(JAXA角田宇宙センター ラムジェットエンジン試験設備等)を用いて静止状態や超音速状態でのデータ取得を進めてまいりましたが、地上では取得困難な亜音速でのデータを、CAMUIロケットを利用することで効率的・効果的に取得します。 CAMUIロケット発射機関
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