イラク北部キルクーク南西35キロのフメイラ村に到着したヤジディー教徒の女性(2015年4月8日撮影、資料写真)。(c)AFP/MARWAN IBRAHIM 【6月17日 AFP】国連(UN)の調査委員会は16日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」がシリアやイラクで少数派ヤジディー(Yazidi)教徒に対する「ジェノサイド(集団虐殺)を行い、今も続けている」との報告を公表した。 国連シリア調査委員会のパウロ・ピネイロ(Paulo Pinheiro)委員長は声明で、「ISIS(ISの別称)は拘束したヤジディー教徒の女性や子ども、男性たち全てを最も恐ろしい残虐な目に遭わせている」と述べた。 ヤジディー教徒はクルド語を話し、ほとんどがイラク北部のシンジャル(Sinjar)山周辺に暮らす。イスラム教徒でもアラブ民族でもなく、特有の信仰を持つが、ISに異端視されている。ISは2014年にシンジャ