オバマ政権は環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の利点を強調しますが、同協定への反発は広がり続けています。ウィキリークスは、TPPの秘密文書の一部を新たに公開しました。今回は公共医療と製薬業界に関するものです。新たに明らかにされた草案の詳しい内容によると、TPPにより、大手製薬企業は公衆の医薬品へのアクセスに対してさらに強い権限を与えられ、公共医療制度は弱体化されることになります。また流出した草案は、議会による医薬品の価格引き下げを、TPPが阻止できる可能性を示唆しています。さらに、TPPにより認められるとみられる慣行の1つに「エバーグリーニング」と呼ばれるものがあります。これは、製薬企業が自社製品に微妙に手を加え新たな特許を取得することで、特許期間を延長できるようにするものです。「パブリック・シチズン」のピーター・メイバードゥークと、ヒューマン・ライツ・ウォッチのジョン・シフトンにTPP
神戸女学院大学翻訳チームのみなさんが、デモクラシー・ナウ!の動画に字幕をつけてくださいました。これは大学院生の方々の共同制作ですが、とってもお上手。字幕翻訳もカリキュラムに入っていて、けっこう人気の授業だそうです。これからが楽しみですね。 さて、彼女たちが取り上げてくれたのは、オバマ政権の秘密主義に敢然と立ち向かう情報公開法(FIOA)のスーパーヒーロー、ライアン・シャピロのインタビューです。オバマ大統領は2009年の就任直後には「開かれた政府」の理念を掲げ、情報開示に努め政府の透明性を高める方針を打ち出しましたが、この約束も例によって口先だけに終わり、現実には機密指定される政府文書が増え、情報公開は後退しています。 マサチューセッツ工科大学(MIT)の大学院生ライアン・シャピロは、1962年のネルソン・マンデラ逮捕において米国政府が果たした役割に関係する公文書の開示を要求しています。マン
もうじき来日するノーム・チョムスキー教授。3月5日と6日の二日間にわたって上智大学で行われる講演会は早々と予約締め切りになったようで、期待の大きさがうかがわれます。今の日本では、チョムスキー氏の講演もこれまでになく切実な響きを持って聞こえることでしょう。さて、そういうわけですから、デモクラシー・ナウ!でも、これを記念してとっておきの動画を配信します。 2010年3月21日に、ニューヨークで開催されたレフト・フォーラムでの基調講演です。内容は、いま世界中で進行している「中間層の瓦解」とファシズムを暗示するような民主主義の危機に際して、人々の力を結集する「ラディカルな想像力」を呼び覚まそうと訴えています。4年近く前の講演ですが、いま聞きなおしても十分に納得のいく内容です。 タイトルの「The center is not holding」は、講演の中でも繰り返し出てくるテーマですが、これはYea
連邦最高裁は、富裕層による政治運動への大規模献金に関して、残っているほとんどの規制を撤廃する構えのようです。10月8日、最高裁は「マカッチャン対連邦選挙管理委員会」訴訟の審議を行いました。これは「次のシチズンズ・ユナイテッド裁判」と例えられるものです。共和党指導部と大金持ちの共和党資金提供者であるショーン・マカッチャンは、2年間を1期間とする個人献金の総額規制は言論の自由の侵害だとして、撤廃するよう最高裁に求めています。「もしこうした資金提供制限がなくなったら、アメリカの民主主義は500人の手に握られてしまいます。そうなれば人民のための政府ではなく、『500人のための政府』です。その恐れがあるのです」と話すのはバート・ニューボーンです。彼はニューヨーク大学ロースクールの法学教授で、ブレナン・センター(Brennan Center for Justice)の創設者で法務部長です。ジョン・ロバ
リチャード・アオキは日系アメリカ人でありながらブラックパンサー党の初代メンバー。パンサーの武装化を手助けした人物として伝説的な存在です。また1969年にはアジア系アメリカ人の活動家としてカリフォルニア州立大学バークレー校でストライキを指導しアジア系アフリカ人研究学部の設立に大きな貢献をしました。その彼がFBIの情報屋だったという疑惑が浮上し、アオキを高く評価する人々を驚愕させました。 キング師などに代表される非暴力の公民権運動の影で語られることは少ないのですが、ブラックパンサーは20世紀のブラックヒストリーにおいて重要な意義をもっています。サンフランシスコのお膝元、マイノリティーが大半を占める郊外のオークランドでブラックパンサー党が誕生したのは、1966年。創設者は、同地のメリット大学の学生だったボビー・シールとヒューイ・ニュートンの2人でした。 ブラック・パンサー党は、人種偏見と警察の暴
オハイオ州ストゥーベンビルでは、去年8月の夜間に行われたパーティーで高校のフットボールチーム選手たちが意識を失っていた未成年の少女をレイプし、尿をかけたという疑いが持ち上がっています。少年たちは、フェイスブックやツイッターなどのソーシャルメディアサイトに自分たちの行動を書き記していました。しかし、高校のフットボールチームコーチをはじ、ストゥーベンビルの多く住民が選手たちの擁護にまわったため、ハッカー集団「アノニマス」が、謝罪をおこなわない限り、容疑者とみられる選手たちの個人情報を公表すると宣言しました。アノニマスはその後、ストゥーベンビル高校の男子学生が、被害を受けたとみられる人物についての冗談を言っている動画を公開しました。本日は3人のゲスト、性暴力撲滅のための国民同盟(NAESV)代表のモニカ・ジョンソン・ホスラー、 「アルターネット」共同編集者のクリステン・グウィン、そして「ハクティ
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