ジオグリフとみられる痕跡を座標上に表すと、チームは現地調査に赴いた。この地域は、現在、広大な土地が農地となっている。予想に違わず、実際に訪れた24カ所の1つ1つが考古学的な遺構だった。「すべてつじつまが合いました」と、デ・ソウザ氏は話す。「ジオグリフのあるところが特別な区域だとわかったのです」 ある遺構を研究チームが詳しく調べたところ、陶磁器や木炭が出土。西暦1410年ごろに村があったらしいとわかった。 推定1300のジオグリフと村落 チームは研究室に戻ると、得られた情報をもとにほかの遺構がありそうな場所を予測することにした。標高や土壌のpH値、降水量などを加味したコンピューターモデルを作成し、シミュレーションしたところ、「標高が高く、季節や気温の変化の大きな地域」にジオグリフが作られている可能性が高いことが判明した。 同時に、ジオグリフの場所は川の近くに限らないということも示され、従来の