京都市下京区の京都鉄道博物館を運営している公益財団法人交通文化振興財団は、交通関係の歴史的資料を公開するデジタルカーカイブを立ち上げるためのインターネット募金(クラウドファンディング)を、10月23日から実施している。 交通文化振興財団は1970年に設立され、かつて東京都の交通博物館や大阪市の交通科学博物館を受託運営していたが、両館が閉館されたことに伴ない、交通関係の歴史的な資料を体系的に収集・調査・保存する組織が消えてしまったという。それに代わる組織として、今年4月1日、財団内に交通資料調査センター(大阪市淀川区)が立ち上がった。 同センターでは現在、写真資料のデジタル化を進めており、その数はおよそ1万点に上っている。デジタル化されていないものも5万点以上あり、将来は写真以外の資料もデジタル化の視野に入れている。 財団では、これらの膨大かつ貴重な資料を広く公開する手段を模索してきたが、諸