1890年に北アメリカからポメラニア(現在の西ポーランド)に持ち込まれた90個体のザリガニ(頬にトゲがあるザリガニspiny-cheek crayfish Orconectes limosus)が今やヨーロッパ中に広がっているということです。同様にして北アメリカからヨーロッパに持ち込まれた8-9種のザリガニが定着しているのですが、その中でも単為生殖するということで一躍有名になったのがあのミステリークレイフィッシュです。この種ではオスが発見されておらず、完全に単為生殖のみで繁殖していると考えられていますが、この論文に出てくるOrconectes limosusは、オスもいて普段は普通に有性生殖をしているらしいのですが、メスを単独飼育すると、どうやら単為生殖もするということのようです。