昨日4月1日、新型コロナウイルス感染症対策専門家会議が会合と記者会見を開いたが、その内容は「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」(2020 年4月1日)としてダウンロードできるようになっている。 記者との間の質疑応答には、的を外したやりとりが多々あったように見えた。メディア関係者はもちろん、全関係者が読むべき報告書だ。 注目したいのは、専門家会議が、「日本モデル」という概念を使い始めたことだ。 前回3月19日の「提言・分析」では、「我々としては、『3つの条件が同時に重なる場』を避けるための取組を、地域特性なども踏まえながら、これまで以上に、より国民の皆様に徹底していただくことにより、多くの犠牲の上に成り立つロックダウンのような事後的な劇薬ではない『日本型の感染症対策』を模索していく必要があると考えています。」(10頁)といういささか奥ゆかしい表現が用いられていた。 これについて、
Q. 私が食べているものは、地球温暖化に影響するのか? 影響する。世界の食料生産システムから生まれる温室効果ガスは、人間が毎年作り出すガス全体量のほぼ4分の1を占める。このシステムには、すべての植物と動物性食品の飼育から収穫、加工、包装、世界のあらゆる市場への出荷が含まれる。食べることは、このシステムの一部を担うということである。 Q. では食べ物は地球温暖化にどう影響しているの? 地球温暖化に影響が大きい活動は、次の4つ。 1. 農地や放牧地を確保するために森林が伐採されると、大量の炭素が大気に放出され、地球を暖める。 2. 森林伐採は、世界中のどこかで毎日おこなわれている。 3. 牛や羊、山羊が食物を消化すると、メタンが排出される。メタンは強力な温室効果ガスであり、動物の糞や水田から大量に放出される。 4. 化石燃料は農業機械の操作、肥料の製造、食料の輸送に使われている。その全過程にお
人はみな「少々ネアンデルタール人」。アフリカ人にもDNA。全地球規模で異種交配2020.03.06 14:0022,632 George Dvorsky & Ryan F. Mandelbaum [原文] ( satomi ) 出アフリカ説があっけなく崩壊。 10年前に公開されたネアンデルタール人のゲノム解析では、アフリカを出た現生人類60億人の遺伝子にネアンデルタール人の遺伝子が約2%も混じっていて、東アジアとオセアニアではデニソワ人の遺伝子も5%ぐらい混じってるって部分が衝撃でしたけど、プリンストン大学のジョシュア・エイキー進化生物学教授らがよくよく調べてみたら、アフリカの現生人類にもネアンデルタール人の遺伝子が想像以上に混じっていることがわかりました! ネアンデルタール人ゲノム研究の権威、マックスプランク研究所スヴァンテ・パーボ博士(下記動画の方)にさっそく感想を伺ってみたら、「欧州
東アフリカで大発生したバッタの大群が、海を越えて中東、さらに中国やインドに迫っている国連の食糧農業機関はその大発生の規模を「70年に一度」のものとも表現しているこれによって懸念される食糧不足は人道危機であるばかりか、新型コロナの影響を受ける日本のサプライチェーンをさらに揺さぶりかねない 新型コロナに揺れるアジア諸国にもう一つの危機が迫っている。アフリカから飛来し、各地で農産物を食い荒らしてきたバッタの大群が、中国西部にまで接近しているのだ。 コロナ蔓延に続くバッタ来襲 中国政府は3月1日、地方政府にバッタの来襲に備えるよう通達した。それに先立って、2月末から西隣のパキスタンにも、バッタの大群による農作物などへの蝗害(こうがい)を防ぐための専門家チームを派遣している。 パキスタンは中国の「一帯一路」構想にとって最重要拠点の一つだ。その意味で、この支援は不思議でない。 しかし、いうまでもなく中
フランスのEyzies-de-Tayacにある先史博物館に展示されたネアンデルタール人の父子の再現模型(2004年7月19日撮影)。(c)AFP/PATRICK BERNARD 【12月19日 AFP】約5万年前のネアンデルタール人女性の足の指の骨から採取したDNAを調べたところ、当時の別のヒト属と関わりがあったことが示されたとする研究論文が、18日の科学誌ネイチャー(Nature)で発表された。 国際研究チームによるこの研究では、ネアンデルタール人とデニソワ人、ホモサピエンス(ヒト)のゲノム(全遺伝情報)が比較され、これら3グループ間での関係性が示された。 グループ間での関わりから起きた遺伝子流動により、現代のヒトのゲノムのうち約1.5%~2.1%がネアンデルタール人に起因するものであることが分かった。ただこれはアフリカ人には見られないという。一方、デニソワ人のゲノムでは、約0.5%がネ
ドキュメンタリー番組「情熱大陸」に出演するなど、頻繁にメディアに取り上げられていた国立極地研究所の田辺優貴子助教(41)が、出張費の水増しやカラ出張を43回行い、文部科学省の補助金や科学研究費助成事業(科研費)を含む約132万円を不正に受け取っていた。極地研を所管する情報・システム研究機構の調査で発覚し、25日付で田辺助教を懲戒解雇処分とした。 田辺助教は2012年から今年3月末までの7年の間に、ネット上で発行された航空機の領収書やクレジットカードの明細書の金額を改ざんし、出張費の水増しや架空の出張費、通信費を請求していた。今年2月、極地研の事務職員が不正に気付き、チョロまかしがバレた。 「ある航空会社の領収書はかつて『往復運賃』と明記されていたのですが、現在は『FLEX』という表記に変わっています。事務職員は毎日、他の職員の精算書類にも目を通していますから、田辺助教の領収書だけ旧来の形式
2016年、米国のフロリダキーズ諸島でラセンウジバエが大発生し、絶滅危惧種のキージカが被害を受けた。寄生されたシカは痛みに苦しみ、死に至ることもある。シカたちを救ったのは、米国とパナマ政府による不妊虫放飼プログラムだった。(PHOTOGRAPH BY JOEL SARTORE, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 中米、パナマ運河のすぐ東に、緑の屋根の建物がある。一見、どこにでもある工場のようだが、ここはパナマ政府と米国政府が共同で運営するハエ養殖施設だ。 この施設では、1週間に数百万匹、1年間に10億匹以上のハエを育て、放している。施設内はほのかに腐肉のにおいがする。ハエの幼虫(ウジ)には、牛乳と卵と食物繊維とウシの血液を配合した餌が与えられている。 ここで育てられているのはおなじみのイエバエではなく、生きたウシの体に穴を開けて組織を食い荒らすラセンウジバエである。ラセン
化石の分析によって、後ろ脚がヘビの祖先にとって役立っていた可能性が示唆された/Courtesy Ral Orencio Gomez (CNN) ヘビは7000万年にわたり後ろ足を持っていたが、その後の進化の過程で失われた――。新たな化石を分析した結果として、20日の米科学誌サイエンスアドバンシズにそんな論文が発表された。 ヘビは1億7400万年前~1億6300万年前に出現。その後の進化で手足のない生態に適応したが、これまでの限られた化石記録からは変化の様子が分かっていなかった。 従来の説ではヘビに手足があった期間について、四肢のない現在の体形に適応するまでの過渡期に過ぎないとの見方もあった。 しかし、新たに発見された保存状態のよい化石を分析した結果、長期間にわたり後ろ足があったことが判明した。 分析対象となったのは、ナジャシュ・リオネグリナと呼ばれる初期の種。研究者はアルゼンチンのパタゴニ
松本亜紀(Aki Matsumoto、1975年生まれ、不正当時約38歳、経歴、出産・女性学)倫理研究所研究センター専門研究員が論文4編を盗用した。論文は削除。 盗用公告(写し) 倫理研究所紀要22号、倫理723号、724号、725号に掲載した論文を伏見裕子(1983年生まれ、経歴1、経歴2、その他)大阪府立大学工業高等専門学校講師の論文および報告レジュメの中の文章から盗用した。盗用公告では原因の言及なく不明。松本亜紀の処分を確認できず盗用後も同じポストで仕事を継続。民間研究機関なので処分の公表を行わないのだろう。少なくとも解雇にはなっていない。CiNiiで調べると盗用後も論文を出し続けている。4編も論文を盗用すると停職や解雇といった処分になる事もあり、信用が地に落ち、予算獲得や論文発表も難しくなるが発表を続けている。ただ発表先が所属機関の紀要など。文系の紀要は査読がないか非常に甘い事も多
見立病院、弘前大学の論文不正に関する報道があった。弘前大学は佐藤敬学長の論文不正を調査しないという。予想通り佐藤能啓以外はオノラリーオーサーだったという言い訳けで逃げ切る戦略のようだ。オノラリーオーサーも不正行為だが、弘前大学はその調査や処分も行わないようだ。 筆頭、責任著者だった佐藤能啓は2016年3月に見立病院を退職後、連絡がつかないという。トカゲの尻尾切り作戦。本件の実態は学術界だけでなく患者に対しても重大な影響を与えたおそれのある悪質な捏造、改ざん事件なのだが、どうも隠蔽する流れのように見える。このままマスコミの追究が緩ければ隠蔽されて終わるだろう。 佐藤能啓も見立病院を辞めて、後は知った事ではないという感じで逃げている。こういう弁明の放棄は不正を認めたと言ってもいいような気もする。以前も立石幸代 元国立環境研究所ポスドクが悪質な捏造、改ざん論文の筆頭著者で筑波大学が聴取を試みたが
嘘の大波に飲み込まれる日本 見慣れた葛飾北斎の「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」かな。あれ、ちょっと違うぞ…よく見ると白波が論文になっている… 全米科学振興協会(AAAS)が発行する、世界を代表する科学週刊誌サイエンスに掲載された絵は、日本を強く意識させるものになっていた。 「嘘の大波(TIDE OF LIES)」と題されたその記事は、サイエンスの2018年8月17日号に掲載された。紙面では見開き2ページに渡り、上述の北斎風の絵が掲載されている。 記事は骨の研究者で医師の佐藤能啓氏を取り上げている。 佐藤能啓氏は、骨折とビタミンなどに関する大規模な臨床試験を行ったとして論文を発表してきた。佐藤氏の論文はほかの論文にも引用され、骨折予防の治療指針の根拠となっていた。その論文にデータの捏造、改ざんという研究不正(研究ネカト)があったのだ。 本学の元医学部教授が筆頭著者である論文14本に研究不正行為
サイエンス誌が、弘前大学の故 佐藤能啓氏の論文不正を取り上げています。不正調査に関わった研究者の1人は、これを「史上最大級の研究不正の一つ」と位置づけています。 Researcher at the center of an epic fraud remains an enigma to those who exposed him (By Kai KupferschmidtAug. 17, 2018 , 9:15 AM sciencemag.org) Sato’s fraud was one of the biggest in scientific history. The impact of his fabricated reports—many of them on how to reduce the risk of bone fractures—rippled far and wide
世界には10億頭に上るウシが飼育され、その多くが抗菌薬の投与を受けている。(PHOTOGRAPH BY ROBBIE GEORGE, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 米バージニア州、ブルーリッジ山脈のふもとに広がる牧場には、ウシたちが近づけない場所が1カ所だけある。 ミドル川だ。広さ16ヘクタールの牧場内を曲がりくねって流れる川のそばには、イタチハギが頭上高く茂り、トゲのあるブラックベリーがびっしりと覆い、ヒッコリーやシカモアといった広葉樹も並んでいる。 牧場主であるボビー・ホワイトスカーバー氏とその妻ジーン・ホフマン氏は、15年かけてこの「植物の壁」を作り上げた。すべては、ウシの進入を阻むためだ。(参考記事:「温暖化に朗報か メタン排出少ないウシの秘密解明」) 「ウシを締め出した後、驚くほどの速さで川は元の姿を取り戻しました」と、ホワイトスカーバー氏は言う。今では、在
北米の太平洋岸北西部で水面に顔を出すシャチの群れ。シャチは、群れで協力し合って狩りをする。(PHOTOGRAPH BY KENNETH BALCOMB, CENTER FOR WHALE RESEARCH) シャチは、メスが閉経する数少ない哺乳類の1つだ。ヒトも閉経するため、あまり疑問を感じないかもしれない。だが、死ぬ前に繁殖機能を失う閉経は、より多くの子孫を残すほうが有利という進化的な観点と矛盾するため、大きな謎とされてきた。(参考記事:「シャチに更年期? 閉経するまれな動物」) 新たな研究によって、シャチのこの謎の一端が解明された。おばあちゃんシャチがいると、孫の生存率がぐっと上がるという。 太平洋岸北西部で数十年にわたってシャチの群れを分析してきた科学者が、おばあちゃんと一緒にいる孫の方が、そうではないシャチよりも生き延びる確率が高いことを突き止めた。さらに、おばあちゃんシャチが死ぬ
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