大震災から3か月がたった今、被災地の子どもたち80人が自身の体験を作文に綴(つづ)った。子どもの置かれた現状を伝えたいというフリージャーナリストの呼びかけに、保護者と子どもが賛同し、原稿用紙に向かったのだ。子どもたちは想像以上に厳しい現実に直面していた。「津波から泳いでひっしににげている人が見えました」(小6)。一方で「皆さんにお礼が出来るよう(略)優しくて、たくましい大人になりたいです」(小5)と、震災を乗り越えようとする子どもの力もみなぎっていた。恐怖や悲しみ、寂しさ。作文から読み取れる子どもたちの心の揺れを受け止め、震災をどう乗り越えていけばいいのか、探っていく。 重松 清さん(作家) ●文面に表れた子どもたち一人一人の優しさ、悲しさ、繊細さについて。 >>ずっと聞いていて、読んでいて、胸も本当に熱くなったんですけれども、本当に過酷な体験をして、つらいものを見てしまった子どもたち
7年の宇宙の旅を終え、6月13日、地球に帰ってくる日本の小惑星探査機「はやぶさ」に注目が集まっている。小惑星・イトカワの岩石を持ち帰れば史上初の快挙だが、それ以上に人々を惹きつけているのは、想定外のトラブルを乗り越えてきた「はやぶさ」と、地球から支え続けた日本の技術者たちの決してあきらめない姿である。4つあるエンジンのすべてが正常に作動しなくなると、壊れたエンジン同士を組み合わせて復活させた「知恵」。一か月以上、通信が途絶した際、広大な宇宙空間で行方不明になった「はやぶさ」を探し続けた「執念」。小惑星への着陸の際に受けたダメージで、機体がバランスを失ったとき、地球に戻るための貴重な燃料ガスを機外へ放出して立て直した「決断力」など。残された機能をフルに活用し、地球への帰還を目指す「はやぶさ」と技術者たちの姿を追い、多くの人々を勇気づけているその魅力に迫る。
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