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ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (26)

  • 27年一度も人と接触せず、ある森の「隠者」の真相 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

    米メイン州オーガスタのケネベック郡上位裁判所に連行されるクリストファー・ナイト。彼は森の中にひとりで暮らし、所有者が不在の別荘で盗みを繰り返していた。(PHOTOGRAPH BY ANDY MOLLOY, KENNEBEC JOURNAL, AP) 1986年、20歳のクリストファー・ナイトは、米マサチューセッツ州の自宅から車でメイン州へ向かい、そのまま森の中へと姿を消した。彼は深い森の奥にテントを張って暮らし、近隣の別荘から盗んだものをべて生き延びた。30年近く、他人と会話をすることはなかったが、最後は障害者用のサマーキャンプ場に盗みに入ったところを逮捕された。 人は何をきっかけに世捨て人となるのだろうか。ナイトはただ単に、孤独を好む反社会的な人間だったのだろうか。それとも彼の行動のどこかに、我々が学ぶべき教訓があるのだろうか。「ナショナル ジオグラフィック」誌にも寄稿しているジャーナ

    27年一度も人と接触せず、ある森の「隠者」の真相 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
  • 肛門の起源の定説白紙に、クシクラゲも「うんち」

    エイリアンのような外見のクシクラゲは、見た目はクラゲと似ているものの、まったく別の動物だ。大きく異なるのは、クラゲがひとつの穴から事も排泄も行うのに対し、クシクラゲは口とは異なる肛門孔をもつ点で、これがその様子を初めて撮影した映像。新たな研究によると、きわめて根的なところで、クシクラゲと我々には共通点があるのかもしれない。(肛門孔から排泄する様子は1:10前後から。字幕解説は英語です)(Video courtesy William Browne) 肛門の起源について、定説はこうだ。かつて、あらゆる動物の祖先はただの塊に口がひとつあるだけの単純な生物で、その穴で事も排泄も行っていた。しかし、長い時を経て、体が細長くなるとともに、口と反対の端にもっぱら排泄を行う肛門ができ、口と肛門の間には消化管のある動物があらわれた。 この定説は、現生の動物を観察した結果生まれたものだ。植物と勘違いされ

    肛門の起源の定説白紙に、クシクラゲも「うんち」
    toratorarabiluna273momomtan
    toratorarabiluna273momomtan 2016/08/25
    「やさしくしたら、しっかり食べた」「マイアミ大学の進化生物学者ウィリアム・ブラウン氏は過去の研究者が間違った方法で餌を与えていたためにデリケートなクシクラゲがそれを吐き出していただけではないかと考えた
  • 約400歳のサメが見つかる、脊椎動物で最も長寿

    別の調査のため、タグ(標識)を打たれてからリリースされたニシオンデンザメ(Somniosus microcephalus)。グリーンランドのウマナック・フィヨルドで撮影。(photograph by Julius Nielsen) 北大西洋に生息する大型のサメ、ニシオンデンザメが400年近く生きることがわかり、デンマーク、コペンハーゲン大学の博士研究員であるユリウス・ニールセン氏らが科学誌「サイエンス」に発表した。 ニシオンデンザメ(Somniosus microcephalus)は体長5~6メートルにも成長する一方で、1年に成長するのは約1センチと遅い。そのため長寿であると推測されていたが、軟骨しかもたないサメには石灰化する骨などの組織がないため、従来の方法では簡単に分析できず、その年齢や寿命は謎に包まれていた。(参考記事:「【動画】超貴重!巨大深海ザメの撮影に成功」) 今回、ニールセン

    約400歳のサメが見つかる、脊椎動物で最も長寿
    toratorarabiluna273momomtan
    toratorarabiluna273momomtan 2016/08/12
    「「1世代がこれほど長いとすれば人間の活動がこの種の存続に与える影響は極めて大きいはずです。すでにオンデンザメの数はかなり危険な領域まで減少している可能性が高いので他のサメ類より保護の優先度を上げるべ
  • 宿主を性転換させる寄生バクテリア

    寄生バクテリアの一種、ボルバキアに感染したハチの卵。染色により感染の様子が観察できる。 Photograph courtesy Merijn Salverda and Richard Stouthamer via NSF 急速にその数を増やしている寄生バクテリアがいる。このバクテリアは、宿主を性転換させて単為生殖化を引き起こすだけでなく、宿主を“気味の悪い怪物”に変身させてしまう。このような大惨事ともいえる生殖異常を引き起こす仕組みが最新の研究で解明された。その方法とは、免疫系を停止させることだという。 キョウソヤドリコバチをはじめとする寄生ハチ3種のゲノムを初めて解読した研究者チームによると、バクテリアの一種であるボルバキアはハチの遺伝子を操作し、バクテリアの侵入に対して警報を発するタンパク質を抑え込んでしまうという。その結果、バクテリアに対する防御機構が機能せず、ボルバキアは悪事を働く

    宿主を性転換させる寄生バクテリア
    toratorarabiluna273momomtan
    toratorarabiluna273momomtan 2016/07/02
    「ボルバキアに感染したオスは生殖能力のあるメスに性転換するか命を奪われる。メスの場合はオスを必要とせず単独で子を作らせる。また感染したオスの精子は非感染のメスと交配しても正常に受精できず子孫を残せない
  • 米オクラホマ州で人為的な地震が増加

    米地質調査所による最新の地震危険度マップによると、オクラホマ州の危険度が急上昇しており(上右図、赤くなったところ)、カリフォルニア州南部(上左図)とほぼ同レベルになっている。(ILLUSTRATION BY USGS) 2016年3月28日、米地質調査所(USGS)は、米国中部および東部の最新の地震危険度予測マップを発表した。注目したいのは、今回初めて人為的な要因による誘発地震の予測が含められたことだろう。予測では、今後1年間に、オクラホマ、カンザス、コロラド、ニューメキシコ、テキサス、アーカンソーの各州で暮らす700万人が誘発地震のリスクにさらされるという。 特に危険度が高いのは、オクラホマ州の中央北部からカンザス州南部の一部にかけての一帯だ。建物にひびが入ったり、場合によっては倒壊したりする規模の誘発地震が起こる確率は、年間5~12%とされている。これは、地震が多いことで知られるカリフ

    米オクラホマ州で人為的な地震が増加
    toratorarabiluna273momomtan
    toratorarabiluna273momomtan 2016/03/31
    「予測では今後1年間にオクラホマ、カンザス、コロラド、ニューメキシコ、テキサス、アーカンソーの各州で暮らす700万人が誘発地震のリスクにさらされるという」
  • ネアンデルタール人の埋葬を改めて確認

    フランス、ラ・シャペローサン遺跡にあるネアンデルタール人の埋葬墓(復元)。 Photograph by DEA, A. Dagli Orti/De Agostini/Getty Images フランス南西部の洞窟で100年以上前に発掘されたネアンデルタール人の骨は、意図的に埋葬されていたことが、改めて確認された。この遺跡については最近、13年にわたり改めて分析が行われていた。 研究報告によると、ネアンデルタール人たちは故人のために、細心の注意を払って墓穴を掘り、遺体を腐動物から守っていた。少なくとも5万年前の人類の間に、入念な埋葬の習慣が存在したことが確かめられた。 ネアンデルタール人は、絶滅した人類の1つの種で、アフリカ人以外の現生人類の遺伝子に、ほんのわずかな痕跡を残している。ニューヨーク大学国際人文社会科学研究センター(CIRHUS)とフランスの考古学組織アルケオスフェール(Arc

    ネアンデルタール人の埋葬を改めて確認
    toratorarabiluna273momomtan
    toratorarabiluna273momomtan 2016/03/31
    「さらに同じ洞窟で見つかったトナカイやバイソンの骨と違いネアンデルタール人の骨には傷がほとんどなく風化で摩耗した徴候や動物に荒らされた様子も見られなかった。「これらの要素はすべて動物の骨と人骨が異なる
  • 米国人による“趣味の狩猟”で大量の動物が犠牲に | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

    自らが仕留めた動物たちと一緒に写真に収まる、テキサス州の石油業者で狩猟家のケリー・クロッティンガー氏とのリビー。彼のトロフィーハンティングは、多くの人々の怒りを買っている。(Photograph by Robert Clark, National Geographic) 先日、米国の狩猟家団体サファリ・クラブ・インターナショナル(SCI)が、少なくとも600頭分の狩猟権を対象にしたオークションを行った。「アルティメート・ハンターズ・マーケット(ハンターのための究極のマーケット)」と称するこのオークションに対しては厳しい批判が寄せられているが、これら600頭分の狩猟権は、スポーツ狩猟産業において米国人が関与している案件のほんの一部でしかない。(参考記事:「動物600頭の狩猟権オークション始まる」) 動物保護団体ヒューメイン・ソサイエティー・インターナショナル(HSI)と米国ヒューメイン・ソ

    米国人による“趣味の狩猟”で大量の動物が犠牲に | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
    toratorarabiluna273momomtan
    toratorarabiluna273momomtan 2016/02/13
    「「我々はこの調査によって身を守るすべを持たない絶滅の危機にある世界中の動物たちの殺害に米国人がどれだけの規模で関与しているのかを明らかにしたいと考えています」とHISに所属する国際貿易政策の専門家、マー
  • 「最強生物」クマムシ、衝撃のDNA構成が判明

    クマムシは驚くべき能力の持ち主だ。渇水などの過酷な状況でも生き抜くことができる。(PHOTOGRAPH BY ROBERT PICKETT, VISUALS UNLIMITED/CORBIS) 水生の無脊椎動物であるクマムシは地球上で最もたくましい動物と考えられている。緩歩(かんぽ)動物と総称されるこの小さな生物は、凍えるような寒さや長期の渇水、大量の放射線に耐えられるだけではない。知られている限り、真空でも生き延びられる唯一の動物だ。(参考記事:「宇宙生物学とクマムシと私」) この目に見えないほど小さな怪物の体は何でできているのだろう? クマムシは存在自体が驚きだが、この疑問の答えも衝撃的だ。 さまざまな生物のDNAをミックス 11月23日付の科学誌「米科学アカデミー紀要(PNAS)」に掲載された論文によると、クマムシには全体の17.5%にも相当する大量の外来DNAが含まれているという。

    「最強生物」クマムシ、衝撃のDNA構成が判明
    toratorarabiluna273momomtan
    toratorarabiluna273momomtan 2015/12/02
    「ゲノム解析の結果、全く異なる複数の生物界に由来するDNAが含まれることが判明した。その大部分は細菌(16%)のものだが、菌類(0.7%)や植物(0.5%)、古細菌(0.1%)、ウイルス(0.1%)のDNAもあった。」
  • 「キュウリに驚くネコ」の動画に専門家が警鐘

    ネコの背後にキュウリを置くと・・・異常なくらいにびっくりして空中に跳び上がるものがいる。そんなシーンをとらえた動画が話題になっている。 しかし、それはネコのためによくないと専門家は警鐘を鳴らす。「動物にストレスを与えるのはよくありません。面白半分にやっているなら、人間性を疑います」と言うのは、米カリフォルニア州南部に住む認定動物行動学者、ジル・ゴールドマン氏だ。 書籍『Cat Sense』の著者であり、英ブリストル大学でネコの行動を研究するジョン・ブラッドショウ氏も同意見だ。このような「卑劣な」動画は、「人々がネコを怖がらせて笑い者にする行為を扇動します」と述べている。 ゴールドマン氏によると、「(ネコは)通常床に置かれたキュウリを見ることがない」ため、自然の驚愕反応を起こすという。ひょっとすると、緑の侵入者をヘビと関連付けているのかもしれないと同氏は付け加えた。ヘビはネコにとって恐ろしい

    「キュウリに驚くネコ」の動画に専門家が警鐘
    toratorarabiluna273momomtan
    toratorarabiluna273momomtan 2015/11/20
    「動画ではエサ置き場の近くにキュウリが置かれていることが多いがこれはネコを混乱させると言う。ネコはエサ置き場を安全と安心の場と考えていることが多いからだ。「それは、残酷な行為です」(参考記事:「驚いて
  • 人類3種が数万年も共存、デニソワ人研究で判明

    2010年にデニソワ洞窟の発掘現場で見つかった臼歯の化石は、新しいヒト科ヒト属(ホモ属)であるデニソワ人の存在を示す重要な遺伝的証拠となった。この臼歯は、5万年以上前の女性のもの。(PHOTOGRAPH BY ROBERT CLARK, NATIONAL GEOGRAPHIC) 5年前の2010年に報告されたばかりの謎多き“第3の人類”デニソワ人。その歯の化石を分析したところ、彼らは現生人類やネアンデルタール人と数万年もの間共存していたことが、11月16日付けの科学誌「Proceedings of the National Academy of Sciences」の論文で明らかになった。 我々ホモ・サピエンスの祖先が、かつて他のヒト科ヒト属(ホモ属)とユーラシア大陸を共有していたことを裏付ける研究結果である。約4万年前に姿を消したネアンデルタール人は、現生人類と数十万年もの間すぐそばで暮ら

    人類3種が数万年も共存、デニソワ人研究で判明
    toratorarabiluna273momomtan
    toratorarabiluna273momomtan 2015/11/20
    「2010年の研究によれば、ネアンデルタール人とデニソワ人は近縁種だった。DNAを比較した結果、現生人類は彼らからおよそ50万年前に枝分かれしたと考えられる。(CHIP CLARK, SMITHSONIAN INSTITUTION)」
  • 太陽系から最も近い太陽系外惑星が消えた!

    ケンタウルス座α星Bbの想像図。ケンタウルス座α星は三重連星で、想像図にはそのうちの2つの恒星(左がA星、中がB星)と、B星のまわりを公転する惑星Bb(右)が描かれているが、この惑星が存在しないことが明らかになった。(PHOTOGRAPH BY REUTERS) 科学者が1つの惑星を消滅させた。このほど発表された研究によれば、太陽系から最も近い太陽系外惑星として話題になったケンタウルス座α星Bbは、観測データ上にあらわれた幽霊にすぎないという。 2012年に科学誌「ネイチャー」にこの惑星の存在が報告されたときには、推定質量が地球程度だったこともあり、画期的な発見と評された。ケンタウルス座α星系は、地球からの距離がわずか4.3光年で、『アバター』や『トランスフォーマー』などのSF作品の登場するキャラクターの故郷に設定されている。そんなに近いところに生命が棲んでいるかもしれない惑星が見つかった

    太陽系から最も近い太陽系外惑星が消えた!
  • 第24回 朝型勤務がダメな理由

    http://sleepmed.jp/platform/index.html 簡易睡眠診断>朝型/夜型診断 このサイトで判定されるクロノタイプは、1日のどの時間帯に目覚めやすく、パフォーマンスが高まり、疲労を感じ、そして眠りやすいか包括的に評価する指標である。体内時計の周期が長いことは夜型体質になる最大の原因であるが、そのほかにも必要睡眠時間が長いために早寝しても起床が辛い、早朝低血圧で起床後の能率が上がらないなど人によって事情はまちまちである。このような体質的な夜型の人にとって、朝型勤務は仕事のパフォーマンスを低下させる大きなリスクになる。短期的な調査では見落とされがちである。 朝型夜型チェックリストによるクロノタイプの分布(国立精神・神経医療研究センターで実施した1170名での調査結果)。夜型生活をしていると夜型になるのではなく、夜型になりやすい体質がある。(イラスト:三島由美子) 夜

    第24回 朝型勤務がダメな理由
  • 小鳥が自ら腸を吸収し3日間飛び続けることが判明

    ズグロアメリカムシクイのオス。体重12グラムほどの体で、秋の渡りのシーズンにはノンストップで何千キロも飛び続ける。(Photograph by Robert Royse) 出発前に、まず体重を増やして腸を除去し、3日3晩事も取らず眠ってもいけない。もしそんな旅行があったとしたらどうだろう? ズグロアメリカムシクイは、毎年秋にそれをやってのける。 体重がわずか12グラムしかない極小の渡り鳥ズグロアメリカムシクイは、秋になるとカナダ北東部から南米へ渡って行く。そのルートはこれまで知られていなかったが、3月31日付けの科学誌「Biology Letters」に発表された論文によると、鳥たちは大西洋上空をノンストップで移動していることが明らかになった。 2013年秋の渡りのシーズンに、海上のルートを明らかにするため、生態学者らは軽量の追跡装置を5羽のズグロアメリカムシクイに取り付けた。 マサチュ

    小鳥が自ら腸を吸収し3日間飛び続けることが判明
    toratorarabiluna273momomtan
    toratorarabiluna273momomtan 2015/04/03
    「次に余分な体重を落とすため旅に必要のない腸などの内臓を自ら吸収してしまう。そして脂肪、羽、筋肉だけになった鳥はいよいよ貿易風に乗って南の国を目指して飛び立つ」
  • ペットとして人気の吸血鬼カニ、新種と判明

    新種と判明したバンパイアクラブの1種Geosesarma dennerleは、紫色のハサミが自慢。(Photograph by Chris Lukhapu) 鮮やかな黄色い目を持つことからその名が付いたとされる淡水性のカニ「バンパイアクラブ」。以前からペットとして人気を博しているこのカニの仲間には、どこで採取されたのかがあやふやなものも存在していた。 ところがこのほど東南アジアで実施された調査によって、特に需要の大きい2種が新種であることが判明、学名Geosesarma dennerleとGeosesarma hagenと名付けられた。これらのカニは、インドネシア・ジャワ島のそれぞれ別の渓谷から発見された。 「今回のカニはある意味特殊なケースです。10年も前からペット市場に出回っていましたが、どこから来た種なのかがわかっていなかったのです」と、ドイツのアクアリスト(水槽での生物飼育の専門家

    ペットとして人気の吸血鬼カニ、新種と判明
    toratorarabiluna273momomtan
    toratorarabiluna273momomtan 2015/03/19
    「「地元の人々は生活のためにカニを捕まえています。彼らはただ捕れるものを捕ってどんどん輸出してしまうのです」とシューバルトは言う。 ルカウプは、人気が過熱して天然のバンパイアクラブが捕り尽く
  • クマムシ博士から深海を行く微生物ハンターへの反論

    ナショジオゆかりのニュース、写真展や博物館のレポート、ちょっとしたコラムなどなど、ジャンルを限らずタイムリーな話題をお届けします。 最強。人々を熱狂させる魅惑の言葉だ。最強の存在を無意識に求める私たちの欲望は、映画漫画に登場する最強のキャラクターなどに投影されている。また、人類最強を決定する格闘技の催しが大晦日にたびたび行われている。実際、人類はこれまで、個人そして組織を単位として最強を競い合ってきた。その負の側面として、戦争が挙げられるだろう。スポーツは平和的に行われる疑似戦争と見なすこともできる。いずれにしても、人々が最強を求めるのは、道徳的な善悪とは別のところにある能的な欲求だと思われる。 クマムシという生物がいる。私が研究の対象としている生きものだ。この生物はしばしば、地上で最も強いと評される。そう、私たちが崇拝すべき「最強」生物なのだ。 クマムシは体長が0.1~1.0ミリ程度

    クマムシ博士から深海を行く微生物ハンターへの反論
  • カタツムリの「恋の矢」が相手の寿命短縮、東北大

    カタツムリが交尾の際に突き刺す鋭い矢「ラブダート(Love dart)」が、交尾相手の生殖能力を低下させ、寿命を縮める可能性があることが、東北大学の生物学者、木村一貴氏らの研究で明らかになった。3月10日付の『Proceedings of the Royal Society B.』誌に発表された。 カタツムリには、雌雄同体のグループと雌雄異体のグループがある。そのうちラブダートを突き刺すのは、雌雄同体のカタツムリの一部。ダートはカルシウムでできていて、カタツムリが相手の体にこれを刺すと、ダート表面に塗布された特殊な分泌液が送り込まれ、卵子を受精させるのを手助けする。 複数のパートナーと何度も交尾する習性を持つカタツムリにとって、とても役に立つ道具だ。ところが今回の研究では、交尾に欠かせないこのダートが、相手の生殖能力を低下させ、寿命を縮めてしまうことが明らかになった。 利己的な「恋の矢」

    カタツムリの「恋の矢」が相手の寿命短縮、東北大
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    toratorarabiluna273momomtan 2015/03/16
    「木村氏によると「種によってはとても大きなダートをもっていて相手の体を貫通し反対側から出てくるようなケースもあります」という。」
  • エボラ特集4:「エボラ孤児」1万人の行方

    エボラ出血熱で親を亡くした孤児は1万人を超える。心の傷を抱えた子どもたちの行方を追った。5回シリーズの第4回。 ■第1回 シエラレオネはなぜ無防備だった? ■第2回 秘密集団を止められるのは首長だけ ■第3回 「伝統の埋葬」が蔓延を助長した シエラレオネにあるヘイスティング・エボラ治療センターで、エボラ出血熱から回復し、退院した人たちのために式典が行われた。式が終わった後、会場に1人残るモライ・カマラ君は、推定年齢12歳、エボラ出血熱で家族全員を失った。ただひとり生存したものの、胃の痛みが続き、歩行にも困難が残る。さらに治療を続けるため、別の病院へ移された。(Photograph by Pete Muller, Prime for National Geographic) 昨年9月、エボラ出血熱に倒れみるみる弱っていく母親を、17歳のハリス・ウレーと9歳のマーシー・ケネディの兄妹は、たった

    エボラ特集4:「エボラ孤児」1万人の行方
    toratorarabiluna273momomtan
    toratorarabiluna273momomtan 2015/02/24
    「子どもたちが受け入れ先の家庭で安全にまた適切な待遇を受けているかどうかのフォローアップ調査を行っている。「子どもたちが引き取られてから数カ月後も同じ家にいることが確認されそして元気な様子であれば受け
  • イルカ襲う、つぶらな瞳の無慈悲なアザラシ

    愛らしい表情を見せるハイイロアザラシ。海の人気者が、実際は「情け容赦のない捕者」という証拠が相次いでいる。(Photograph by Brian J. Skerry, National Geographic) 一見、ほのぼのした光景だった。2013年、北海に浮かぶドイツ領ヘルゴラント島。沖で2頭のアザラシがふざけ合っているらしく、そのうち波の下へ潜っていった。間もなく、不気味な赤い色が波間に広がった。2頭が再び水面に現れたとき、大きい方のアザラシがもう一方のアザラシの皮をはぎ、べていたのだ。 「2頭は遊んでいるとばかり思いました」。環境コンサルティング会社「IBLウンヴェルトプランノン」の海洋生物学者セバスチャン・フアマンは振り返る。同氏が撮影した、襲われる若いゼニガタアザラシの写真は、『Journal of Sea Research』誌の2015年3月号に掲載される予定だ。「最初見

    イルカ襲う、つぶらな瞳の無慈悲なアザラシ
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    toratorarabiluna273momomtan 2015/02/10
    「研究者は複数の仮説を唱える。たまたま漁網にかかったネズミイルカをハイイロアザラシが食べて肉の味を覚えた。あるいは元々ハイイロアザラシが食べていた魚の数が急激に減少しているのかもしれない。「以前の状態
  • DVDケースがクジラを殺した

    2014年8月21日、バージニア州のクリークでイワシクジラの死体が発見された。(PHOTOGRAPH BY VIRGINIA AQUARIUM & MARINE SCIENCE CENTER) 2014年5月、米国のチェサピーク湾に流れ込むエリザベス川で、バージニア水族館・海洋科学センターの生物学者たちは、異常な光景を目にした。体長45フィート(13.7m)の若いイワシクジラのメスが、上流へ向かって泳いでいたのだ。 絶滅危惧種になっているイワシクジラがふだん見つかるのは、この騒々しい沿岸域からずいぶん離れた大西洋の沖合。「そのクジラは、時期的にも場所的にも来あるべきでない状態にありました」と、同水族館のスーザン・バルコは振り返る。 クジラは方向感覚を失ったようだった。バルコらは、クジラが船とぶつからないよう追跡したものの、努力もむなしく数日後に死体で発見された。死体を解剖したところ、プラ

    DVDケースがクジラを殺した
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    toratorarabiluna273momomtan 2015/01/13
    「1頭の胃からは400ポンド(181kg)以上のごみが出てきたそうだ。「2頭は空腹に苦しみながらゆっくりと死んだのでしょう。大きなクジラがごみで死ぬのを見たのはそれが初めてでした」」
  • 冬のシリア難民を襲う3重苦

    ネウロズ難民キャンプの泥道に立つヤジーディー族の男性。イスラム教スンニ派の教義を厳格に守ることに固執する過激派「イスラム国」は、ゾロアスター教をはじめいくつもの宗教の要素を併せ持つ信仰を守ってきたヤジーディー族を、異端として迫害している。(Photograph by Massoud Mohammed, Reuters) 膨大な数の難民が暮らす中東イラク北部からシリア東部にかけての地域に冬が訪れると、テントや簡易な建物に暮らす避難民の生活は一気に厳しさを増した。大雨や吹雪に見舞われたキャンプもある。 シリア北東部にあるネウロズ難民キャンプは、雨が降り続き、足首まで泥に埋もれる。たわんだテントの中で、ムフシン・エドは力なくうずくまる。毛布で作った上着は、泥にまみれている。暖房に使う灯油はなく、かまどにくべる乾いた薪も底を尽きかけている。快適さとはほど遠い場所だ。 2014年、中東の難民を取り巻

    冬のシリア難民を襲う3重苦