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societyとbookに関するtskkのブックマーク (140)

  • 「非国民文学論」書評 「おそれかしこまる」心理を読解|好書好日

    非国民文学論 [著]田中綾 非国民文学の概念は、国民文学(吉川英治、司馬遼太郎ら)と対峙する意味か、あるいは非国民とされた文筆家や作品の内容を指すのか、に二分される。著者は後者として捉える。あえて「反戦の文学」といった評価軸とは一線を画して論を進めている。 帝国臣民としての兵役を拒まれたハンセン病患者・明石海人(かいじん)の歌集、一人息子を徴兵忌避者とした金子光晴の『詩集三人』、丸谷才一の『笹まくら』をもとに検証していく。明石は自らの身は療養施設に拘束されても、精神は想像力の中にあるとする。しかし日中戦争に出征していく看護師・職員を歌う戦争詠には、我が身を顧みて、「おそれかしこまる」心理があると分析する。想像力と現実の心理の葛藤を読み解くのだ。 書は他のハンセン病患者の和歌も確認しながら、自分のために誰かが犠牲になったという心理に着目する。そのうえで患者や徴兵忌避者は、非国民として〈書く

    「非国民文学論」書評 「おそれかしこまる」心理を読解|好書好日
  • すでに明らかなことを本に書く気はない - 紙屋研究所

    拙著が家に届きました。 今日あたりから書店に並ぶと思います。「不要不急の外出自粛」が呼びかけられている地域も多い中であり、まあ「必要であり急ぎである買い物」と位置付けてもらって……とは申しませんが、何かの折にぜひお読みください。あまり初刷りはありませんので、かなり大きな屋でないと、取り寄せない限りないんじゃないかと思います。こういう時こそを読んでぜひご感想をください。 家ではつれあいが読んでくれました。だいたい何事にも辛口なことが多いつれあいなのですが「面白い」と言ってもらい、しかも具体的にここがというのを的確に指摘してくれたので、身内の評ながら1週間ぐらいハッピーでいられました。 このは「表現の自由」を扱ったですが、例えば「あいちトリエンナーレ」の事件にさいして「政府からの圧力は表現を萎縮させるものであり、表現の自由を脅かすものだ」ということは、少なくともぼくにとってはかなりクリ

    すでに明らかなことを本に書く気はない - 紙屋研究所
  • SNSの時代に本を書くということ・・・新書「ヒトラーの時代」に思う|yoshiko Yamanouchi

    中央公論新社から新書『物語オーストリアの歴史』を上梓してからほぼ一ヶ月半が経過した。私にとって四冊目の単著であるが、今回のは、オーストリアの歴史を、各州の地方史の視野に降り立ちながら、通史としてもある程度フォローできるようにという大変高いハードルを課されたという意味で、これまでのように、自分の専門領域のストライクゾーンの範囲内で構想し、執筆するパターンとは全く違った作業だった。そして、ウィーン文化史を専門とする私にとって、地方史の細部を掘り起こすのは、気が遠くなるような根気を要しもした。これらの事情で、気がつけば14年もの年月をこの仕事につぎ込むことになってしまった。 このように飛び抜けて苦労が多い仕事だったわけだが、終わってみて、これまでの単著ほどの達成感は感じることができずにいる。さらに出版後1週間ほどで、むしろどうしようもない恐れと悲しみの感情に取り憑かれた。原因は、インターネット

    SNSの時代に本を書くということ・・・新書「ヒトラーの時代」に思う|yoshiko Yamanouchi
    tskk
    tskk 2019/08/10
    "この炎上は止むところを知らず、結局は、ご子息でイスラム研究者の池内恵さんまでが、父・池内紀の仕事に関して連続ツィートするという事態に発展している" → https://twitter.com/chutoislam/status/1155712280438304768
  • book@holic – ブッカホリック

    幽の書評vol.12 辻村深月『ふちなしのかがみ』 2019/2/10 幽の書評 声にならない呟きが空間を満たしていく いつか恐い話を書くだろうな、と予感はしていた。辻村深月のことだ。彼女の書くミステリー小説には、声にならない囁きが満ちていたからである。辻村作品を読むと、いつも青春時代の暗い面に思いを馳せさせられる。たとえば『太陽の坐る場所』(文藝春秋)を読めば、行間からアノトキハ言エナカッタ……、当ノ私ハココニイル人間デ... 記事を読む 幽の書評VOL.11 高橋克彦『たまゆらり』 2019/2/9 幽の書評 途切れた記憶が思わぬ魔を呼びよせる 高速で空中を動き回る、黒い玉がある。ビデオ映像などに写りこんだ謎の物体は、たまゆらと名づけられた。〈私〉は、その正体を解明したいという思いに駆り立てられるのだが――。 『たまゆらり』は、不思議現象に取りつかれた男を描く標題作をはじめ、全十一篇

    book@holic – ブッカホリック
  • 幻冬舎出版中止トラブル、作家・津原泰水さんが明かす、日本国紀と、盟友だった担当編集者の「変節」

    見城徹社長の「部数さらし」が作家らから大きな批判を浴びた今回の騒動。2018年12月からのきっかけは?渦中の幻冬舎と津原さんに話を聞いた。

    幻冬舎出版中止トラブル、作家・津原泰水さんが明かす、日本国紀と、盟友だった担当編集者の「変節」
  • 版元の幻冬舎を文学賞贈呈式で批判 作家の葉真中顕さん:朝日新聞デジタル

    優れたミステリー作品に贈られる日推理作家協会賞の贈呈式が27日、都内であり、小説「凍(い)てつく太陽」で受賞した作家の葉真中顕(はまなかあき)さん(43)が版元である幻冬舎をめぐる騒動に言及した。同社の見城徹社長が特定の作家の実売部数をツイッター上で公表(後に削除)したことに対して、「非常に問題があるということについては同じ思いの方が多いと思う」と批判した。 見城社長のツイートをめぐっては、すぐさま作家や評論家から批判が上がり、葉真中さんもその1人だった。ただ、こうした反応とは異なり、「実売を言うことの何が悪いんだ」とばかりに一部で支持されたことを、贈呈式では強調した。版元と作家の信頼関係や情報の非対称性を無視していると指摘したうえで、「音とされる部分を露悪的に暴露して、誰かを馬鹿にすること、差別することを喜ぶような風潮や空気は間違いなく存在してしまっている」と懸念を示した。 LGBT

    版元の幻冬舎を文学賞贈呈式で批判 作家の葉真中顕さん:朝日新聞デジタル
  • cakes(ケイクス)

    cakesは2022年8月31日に終了いたしました。 10年間の長きにわたり、ご愛読ありがとうございました。 2022年9月1日

    cakes(ケイクス)
  • みんなウェルカム@幻冬舎plusをおやすみすることにしました|佐久間裕美子

    しばらく悶々と悩んでいましたが、ここ半年ほど幻冬舎プラスで発表してきた「みんなウェルカム」を一旦おやすみすることにしました。 この連載は、にすることを前提に、幻冬舎の担当編集の大島加奈子さんと二人三脚で時間をかけて考えてきたものです。日という圧倒的に多様性の低い国で育った自分が、たくさんの国から移民を受け入れるという壮大な「実験」で成長してきたアメリカという国にやってきて、今、トランプ政権の誕生や白人至上主義、ナショナリズムの台頭を前に、人々の人種的・性的・宗教的アイデンティティ、そして多様性について感じたり学んだりしたことを共有したいという意図で書き始めました。原稿を書き始めてからもなかなかタイトルが決まらず、大島さんと時間をかけてブレストして、今のタイトルにたどり着いた、自分にとっても思い入れの大きな連載です。 大島さんとは、2014年に「ヒップな生活革命」を出してしばらく経ったと

    みんなウェルカム@幻冬舎plusをおやすみすることにしました|佐久間裕美子
    tskk
    tskk 2019/05/21
    “批判の声を上げた書き手が、出版社に守られるどころか、攻撃の対象になりうることがあると知ったときに、「みんなウェルカム」を幻冬舎プラスで続けていくことはできない、と思ったのでした”
  • 見城徹がヤバい:ロマン優光連載135

    実話BUNKAタブー2023年2月号 12/16発売 通常毎月16日コンビニ・書店で発売 特別定価670円(税込) ▼渡辺徹の早すぎる死は肥満体にとって他人事じゃないデブは自分も周りも地獄▼ひたすら減税を叫ぶ社会インフラの維持コストに気づいていないバカたち▼現役長野県議の丸山大輔容疑者 殺害が疑われる好色サイコパスの半生▼「財務」で1000億円以上 統一教会と違い細く長く永遠に搾取し続ける創価学会カネ集めの実態▼秋篠宮さまに「私のことは話さないで」と箝口令 日とはほぼ断絶もコネを使い倒す圭さん眞子さん夫の厚顔人生▼やりがい搾取で若手芸人を喰い潰すM-1 吉が手放したくない「金のなる木」の汚い裏側とは ほか ●『ロマン優光の好かれない力』連載中 佐川一政は世間にどう受け入れられていたのか 実話BUNKA超タブー2023年1月号 コンビニ・書店で12/2より発売中 偶数月2日発売(次号

    見城徹がヤバい:ロマン優光連載135
  • またも“不祥事”、古市憲寿と落合陽一の対談が大炎上 | レビュー | Book Bang -ブックバン-

    文學界 2019年1月号 また不祥事である。 今回は文芸誌1月号が対象だが、〆切の都合で他の文芸時評よりだいぶ遅れて書かれている。後発を利点に事件を追うことにしよう。 不祥事とは、『文學界』が載せた、社会学者・古市憲寿とメディアアーティスト・落合陽一との対談「『平成』が終わり、『魔法元年』が始まる」に端を発する騒動である。超高齢化社会と社会保障費、安楽死や尊厳死について語り合った箇所があるのだが、これが磯崎憲一郎の朝日新聞文芸時評で批判的に取り上げられたのを機に大炎上した。 財政破綻を所与の前提に、古市が「財務省の友だち」と検討したところコストがかかっているのは終末期医療最後の1ヶ月だからここを削ればいいと切り出し、「『十年早く死んでくれ』と言うわけじゃなくて、『最後の一ヶ月間の延命治療はやめませんか?』と提案すればいい」(古市)、「保険適用外にするだけで話が終わるような気もする」(落合)

    またも“不祥事”、古市憲寿と落合陽一の対談が大炎上 | レビュー | Book Bang -ブックバン-
  • 捜査機関から「照会」があったとき | 日本図書館協会

    地震、大雨、台風など全国で頻発する災害の影響を受けている皆様に心よりお見舞い申し上げます。日図書館協会は被災した図書館に寄り添い、支援をいたします。 図書館災害対策委員会 図書館等公衆送信サービス関連情報 書店・図書館等関係者における対話の場 新型コロナウイルス関連情報 日図協図書館のご案内 ・『図書館の自由』第89号(2015年8月)の記事をサイトにも掲載しましたが(2017/3/10)、再構成し、関連文献や類似事例の解説を加えました(2018/5/21掲載)。 ・「令状主義」の原則について解説をさらに加えました(2019/7/3掲載)。 ・2.(4)に警察庁通達の内容について加え、また(6)捜査関係事項照会対応ガイドライン(JILIS)を加えました(2022/2/4掲載)。 はじめに 「図書館の自由に関する宣言」では、「令状主義」-憲法第35条にもとづく令状を確認した場合以外は利用者

    tskk
    tskk 2019/01/22
    「お互いの意識の落差がおそらくあります。でもそれは、対決したり喧嘩をするということではありません。お互いの立場の違いがある者同士が調整をしあうのが私たちの社会の普通の状態です」
  • 新反動主義が本当に今アツい? それと関連して気になるマーク・フィッシャーの著書の邦訳 - YAMDAS現更新履歴

    2018年最後の更新で木澤佐登志『ダークウェブ・アンダーグラウンド 社会秩序を逸脱するネット暗部の住人たち』の話題から新反動主義について触れたのだが、落合陽一と古市憲寿の対談並びにそれに関する議論で、この新反動主義という言葉への言及をいくつか見かけ、もしかして2019年、日でも「新反動主義」が来るのだろうか? といささか頭を抱えたくなる。 さて、前回も取り上げた「オルタナ右翼の源流ニック・ランドと新反動主義」の中で、ワタシが「えっ?」と思ったのは、マーク・フィッシャー(Mark Fisher)への言及があったこと。 というのも、恥ずかしながらワタシは彼のことを音楽批評の仕事でしか知らなかったから。彼がニック・ランドの元教え子であることはもちろん、資主義批評家としての彼の仕事はおろか、2017年に自殺していたことすら知らなかった。 気になって彼のことを調べたら、偶然にも彼の主著の邦訳が昨

    新反動主義が本当に今アツい? それと関連して気になるマーク・フィッシャーの著書の邦訳 - YAMDAS現更新履歴
  • 青空文庫 著作権保護期間延長になった作家名一覧

    ここでは、2018年12月30日の著作権法改正によって著作権保護期間の延長された作家名の一部を、昭和の終わりまでの20年分、簡易的な一覧にしています。(参考:「死せる作家の会」) 著作権法改正によって、従来の保護期間である死後50年は死後70年へと延長されました。そのため、たとえば1968年に亡くなった作家の作品がパブリック・ドメインになるのは、2039年の元旦になります。 今回の保護期間延長が遡って適用されることはありません。そのため、1967(昭和42)年以前に亡くなった作家の著作権は復活しません。すでに著作権保護期間が満了している作家については、「著作権の消滅した作家名一覧」をご参照下さい。 【1968(昭和43)年没】 足立勇(1901年11月2日~1968年1月11日) 石田英一郎(1903年6月30日~1968年11月9日) 内山順(1890年~1968年) 大原總一郎(190

  • あとがきたちよみ/『政治に口出しする女はお嫌いですか? スタール夫人の言論vs.ナポレオンの独裁』[けいそうブックス] - けいそうビブリオフィル

    あとがき、はしがき、はじめに、おわりに、解説などのページをご紹介します。気軽にページをめくる感覚で、ぜひの雰囲気を感じてください。目次などの概要は「書誌情報」からもご覧いただけます。 工藤庸子 著 『政治に口出しする女はお嫌いですか? スタール夫人の言論vs.ナポレオンの独裁』[けいそうブックス] →〈「はじめに─政治と女性とヨーロッパをめぐるいくつかの問題提起」(pdfファイルへのリンク)〉 →〈目次・書誌情報はこちら〉 はじめに─政治と女性とヨーロッパをめぐるいくつかの問題提起 ヨーロッパは「民主主義」のモデルだろうか? 女性の社会進出と政治参加をともなわぬ民主主義はありえないという大前提に立つことにしよう。国家元首の選出、国政選挙、国会での討論、社会・経済的格差を是正する努力、公共放送の報道の質……。日々、海外のニュースを見ながら考える。やはりヨーロッパ・モデルにはそれなりの説得力

    あとがきたちよみ/『政治に口出しする女はお嫌いですか? スタール夫人の言論vs.ナポレオンの独裁』[けいそうブックス] - けいそうビブリオフィル
  • 「この戦争は間違ってます」とか「日本はいずれ負けます」とかしたり顔でホザいた予知能力者は実在する - 山下泰平の趣味の方法

    戦争を扱ったフィクションで、たまにこの戦争は負けるッ!!みたいなオッさんが出てくる。彼らのような人間は実在してて、元気一杯生きていた。断じて空想上の存在ではない。 記録として残っている日負ける実在するキャラとして、超有名なのが山下清である。山下清は貼絵画家で、今では知らない人が多いんろうけど、かっては裸の大将放浪記というタイトルでドラマ化されていたほどの人物だ。 裸の大将放浪記 山下清物語 [DVD] 出版社/メーカー: 角川映画発売日: 2008/11/21メディア: DVD クリック: 17回この商品を含むブログを見る 山下清は超リアリストの上に、全く雰囲気が読めない。日が負ける理由は、道具が悪いのと国が狭いのと数カ国相手に戦争するからといった単純明快なもの、確かに正しいんだけど雰囲気読めよなっていう感じなのだが、清は子供の頃から一貫して日戦争に負けると言い張り続けて、幾度も殴ら

    「この戦争は間違ってます」とか「日本はいずれ負けます」とかしたり顔でホザいた予知能力者は実在する - 山下泰平の趣味の方法
    tskk
    tskk 2018/12/07
    「それでも最強に雰囲気読めない奴らはナチュアルに雰囲気読めない発言を続けるんだけど、やっぱり全体が悪くなるのは止められないものなのかなといったところである」
  • [書評]『サカナとヤクザ』 - 小木田順子|WEBRONZA - 朝日新聞社の言論サイト

    悪いのはカタギのほうだ 毎年夏、土用丑の日が近づき、コンビニやスーパーや牛丼チェーンがウナギを大々的に売り出すと、ニホンウナギは絶滅危惧種だというのにそんなことをしていていいのかと思う。そして最近は、土用丑の日が過ぎて消費期限切れになったウナギの大量廃棄が話題になることも多く、ますます疑念は強まっていた。 だが、私たちの罪深さはそんな疑念で済ませられるものではなかった。 『サカナとヤクザ――暴力団の巨大資金源「密漁ビジネス」を追う』(鈴木智彦 著 小学館) 暴力団取材のプロ中のプロが今回ターゲットにしたのは「密漁」。アワビ、ナマコ(中国では「黒いダイヤ」と言われる高級材)、カニ、ウナギなど高級魚の密漁・密流通が暴力団の資金源になっている実態を追いかけ、北海道から築地、九州、台湾、香港まで、5年にわたって取材を続けた。 なんといっても、その取材の体当たりっぷりがすさまじい。三陸の密漁アワビ

    [書評]『サカナとヤクザ』 - 小木田順子|WEBRONZA - 朝日新聞社の言論サイト
    tskk
    tskk 2018/10/30
    「たしかに違法行為で儲ける暴力団は悪い。だが、そのまわりには、手先となる漁師、黙認する漁業協同組合、密漁・密流通と分かって仕入れる水産業者がいる」
  • 大学でフェミニズムを勉強したい人は | 江口某の不如意研究室

    フェミニズムやらジェンダー論やら勉強したいひとのためのリストみたいなのがない、みたいな。いやそういうのはたくさんあると思うから私が書く必要はないと思うんだけど、ちょっと一般的な話にからめて紹介したいと思います。 そもそも関心がフェミニズムの特定の論者の特定の論点、たとえばキャサリン・マッキノンのポルノについてのどういう議論をしているか知りたい、ってな感じであれば、そういうのはすぐ出てくる。

    tskk
    tskk 2018/10/25
    「答はわりとはっきりしていて、図書館で「事典」をひっくりかえしてみる、です」
  • 田村一夫『公務員が議会対応で困ったら読む本』 - 紙屋研究所

    誰が読むんだこんな…。 といいつつ、買って読んで面白がっているのはぼくである。 地方議会で答弁するのは、首長(知事とか市長)だけじゃないの? と思う人もいるかもしれない。「いや市長だけじゃなくて担当の役人が答弁しているのをなんか見たことあるよ」と答えた人は、地方議会を何度か傍聴したり、テレビで関心をもってみている人であろう。「会議では部長答弁、委員会では課長答弁」と答えたあなたは、ただのマニアである。*1 書は東京・多摩市で副市長までつとめた著者が、こうした部長・課長クラスはもとより、その答弁準備をする部下たちのために書いた、実にニッチなである。類書もあるのだが、実名でこの種のノウハウを書けるというのは珍しい。 「ご飯論法」が少し話題になったけど、安倍政権の答弁や話法のひどさは別格として、「昔からある役人の答弁術」というレベルの話でいえば、そのレトリックはどうなっているのかを学べ

    田村一夫『公務員が議会対応で困ったら読む本』 - 紙屋研究所
  • 翻訳家・柴田元幸さん「教養を身につけても別に良いことはない」 ニュースイッチ by 日刊工業新聞社

    翻訳家でアメリカ文学者の柴田元幸さんに、言葉を取り巻く今の社会に対する鋭利な意見や、責任編集を務める文芸誌「MONKEY」に込める思いを聞いた。出版不況と言われて久しく有名な雑誌の休刊が相次ぐ中、「MONKEY」は「15号まで”広告なし”で赤字も出さずやってこられた」という。2013年創刊の季刊の文芸誌である。出版不況の中で「上手くいく処方箋はない」と言うものの、お話には色々な媒体が上手くやっていくためのヒントが散りばめられているように思う。 —ネットやデジタルツールが普及した現代の言葉に関する問題意識を教えてください。 「言葉は真実を伝えるためのものだという前提が今まではあったが、その前提がなくなってきている。以前は「噓をつけば世の中機能しない」という考えのもとに何らかの歯止めがあった。言葉を公の場で発する時には新聞やがあり、色々な人が関わることでチェック機能も働いていた。今はチェック

    翻訳家・柴田元幸さん「教養を身につけても別に良いことはない」 ニュースイッチ by 日刊工業新聞社
    tskk
    tskk 2018/09/17
    「言葉は真実を伝えるためのものだという前提が今まではあったが、その前提がなくなってきている」「しかし今は「人間の中身なんて知ってもしょうがない」というシニシズムがあるように思う」
  • 杉田水脈衆議院議員の発言に抗議する 出版社代表82社の共同声明

    コモンズは、環境・アジア・農・・自治などをテーマに暮らしを見直す、わかりやすく質の高いメッセージを伝える新しい出版社です。 各位 日頃よりのご活動、敬意を表します。 さて、ご案内のように杉田水脈国会議員の発言が大きな問題になっておりますが、 基的人権、少数者の擁護、差別、優生思想の根絶、福祉の拡張などの視点から考えても、 杉田発言が無批判のまま放置されてよいものとは到底思われません。 私たちは出版社を代表する者として、以下の抗議の意思を表明いたします。 杉田水脈衆議院議員の発言に抗議する 出版社代表82社の共同声明 自民党杉田水脈衆議院議員の「LGBTは子供を作らない、生産性がない」発言に抗議・議員辞職を求めます。 私たちは、出版人として、基的人権が擁護される世界が現世代、次世代に渡って実現することを希望しております。 さて、自民党衆議院議員の杉田水脈氏が、『新潮45』(2018年8