ドイツを代表するエレクトロニック・ミュージシャンがクラシックトラックの誕生秘話を語る
ドイツを代表するエレクトロニック・ミュージシャンがクラシックトラックの誕生秘話を語る
プログレッシヴ・ロックというジャンルに限らず、ロックの歴史において最も偉大なるバンドの一つに数えられてきたカン。彼らがケルンで誕生したのは、ちょうど半世紀前のことだった。70年代末に消滅するまでの間に彼らが発表した作品群は、70年代のパンク、80年代のニュー・ウェイヴやノイズ、更に90年代以降のポスト・ロックなど後続の若いミュージシャンたちに延々と影響を与え続け、現在に至っている。70年代英国のメディアによる「カンは50年先を行っている」という賛辞が真実だったことを、今、誰もが認めているはずだ。 というわけで、結成50周年を祝しておこなった、カンのリーダー格イルミン・シュミットへの電話インタヴュー。 カンがシングル盤としてリリースした楽曲だけを23曲集めた編集盤『The Singles』が先日、英ミュートからリリースされたばかりだが、その前の4月には、ロンドンのバービカン・ホールで〈The
Can, founded in 1967, released their debut album Monster Movie in 1969 setting themselves apart from the mainstream and carving out a sound that transcended the boundaries of experimental electronic, jazz and modern classical music. Can’s influence extends from post-punk musicians such as Joy Division and Primal Scream, to avant-garde composers including Bernhard Lang, through to Radiohead. Foundi
1938年生まれのヤッキ・リーヴェツァイトの幼少期はいまだに詳述されていない。東ドイツのドレスデン近くの村で生まれ、物心ついたときには彼には父親がいなかった。彼は母親と一緒に敗戦後のドイツを転々とし(それは極めて辛い経験であったはずだという)、一説によれば、カッセルにある祖母のもとを訪ねた頃にロックンロールと出会っている。 しばらくするとリーヴェツァイトは、ケルンでマンフレート・ショーフと出会い、ジャズを受け入れた。アート・ブレイキーとマックス・ローチが最初のヒーローだった。彼の記憶によれば20歳のとき、ミュンヘンのクラブで、実際にその場にいたアート・ブレイキーを前に演奏したこともある。やがて、リーヴェツァイトはスペインのバルセロナで7ヶ月に渡って演奏する機会を得た。1日に2公演というハードな仕事だったそうだが、彼はそこでフラメントを知り、また、ビートルズがブレイク前の時代において、インド
クラウトロック、あるいはジャーマン・エレクトロニク・ミュージックの最重要人物の一人であるミヒャエル・ローターが、去る7月末に来日公演をおこなった。 ローターは70年代初頭、結成されて間もないクラフトワークにギタリストとして短期間参加した後、同じくクラフトワークでドラムを叩いていたクラウス・ディンガーと共にノイ!を結成。“ハンマー・ビート”と呼ばれる剛直な8ビートを軸にしたパンキーなサウンドはクラウトロックの一つの象徴的モードとして、後のパンク~ニュー・ウェイヴに絶大な影響を与え、更に90年代以降のクラウトロック再発見/再評価のきっかけにもなった。 ローターはまた、ノイ!での活動と並行してクラスター(ディーター・メビウス&ハンス・ヨアヒム・レデリウス)と共に結成したハルモニアでも活動。ポップでパンクでストレンジでアンビエントなそのエレクトロニク・サウンドは、80年代から今日に至る様々なスタイ
Home > News > 我々はクラウトロックのなにを知っているのだろう? - ──英国ジャーナリストによる大著『フューチャー・デイズ クラウトロックとモダンドイツの構築』刊行! 我々はクラウトロックのなにを知っているのだろう。ハンス・ヨアヒム・レデリウスが、ザ・ビートルズの最年長メンバーより6歳年上で、エルヴィス・プレスリーよりも数か月早く生まれていることを多くの人は知らない。そう、プレスリーより早く生まれたこの男は、少年時代を戦中に過ごし、郵便配達やマッサージ師をやりながら生き延びて、そして60年代のベルリンのシーンにおける最高のアンダーグラウンドな場で、耳をつんざくほどのノイズを、エレクトリック・ノイズを鳴らす。わずかこれだけの物語だが、我々はここからさまざまなものを読み取ることが出来る。つまり、ティーンエイジャーとして豊かな消費生活を送れなかった境遇の者が、その運命を乗り越えよう
周囲の国々から取り残されて、隔絶され、孤立したところ(西ドイツ)から時代も場所も超越する音楽が誕生したという事実は、しかも〝ブルース〟という欧米の大衆音楽においてもっとも重要な要素をばっさりと断ち切ったところから生まれたという事実は、さらにまたそれがカールハインツ・シュトックハウゼンというロマン主義/古典主義への批判者の子供たちによるものだったという事実は、あるいは、ハンブルグという港町にリヴァプールからシルヴァー・ビートルズが演奏しに来ていたこととは何の関わりのない音楽であったという事実は、本当に本当に本当に、興味深い話で、クラウトロックがいまだに聴かれ続け、語られ、研究されているのも納得がいく。 この度紙ジャケによるリマスター盤としてリリースされたハルモニアの2枚のアルバムは、ケルンやデュッセルドルフの〝エレクトロニシェ・ムジーク〟──つまりカン、クラフトワーク、クラスター、ノイ!など
エレクトロニックの金字塔が、Göttsching主宰のレーベルによる再発キャンペーンの一貫として2016年に登場。 Manuel Göttsching??1981????LP?E2-E4????35???????2016???????????????????? Göttsching??????1????????????????????????????????1?????????????????????????????????????????????????25???30???????????LP??????Göttsching???????????MG.ART??????????????????????8???????????????CD???????????????????180g???????CD??2006???????????????Metamorphose????????E2-E
ザッピ&ペロン組によるファウストの新作が出た。と、その前に、なんでバンド名の頭にこんな説明をつけるのかというと、つっこんだジャーマン・ロック好きにはいまさらな話だけど、現在のファウストは69年結成時のオリジナル・メンバーであるヴェルナー・“ザッピ”・ディーアマイアー(ドラムス/メタル)&ジャン・エルヴェ・ペロン(ベース/ヴォーカル)組と、ハンス・ヨアヒム・イルムラー(キーボード)組にぱっくり分裂してしまっているからなのだ。ざっくり言うと、ザッピ&ペロン組はいまも変わらずファウストのシュールでアヴァンギャルドな精神面を体現し、イルムラー組はどこまでも遠く突きぬけるファウストのラジカルな音響面を更新しつづけている。この3人のあらぬ方向にねじ曲がった突起のぶつかり合い、そのユーモアの危ういバランスこそが往年のファウストの魅力だったのだけど、いまはおのれの道をいくそれぞれのファウストの姿を見守るし
2006年にドイツのTV局で放送されたジャーマン・ロックの歴史を辿るドキュメンタリー『Kraut und Ruben』。ドイツの人気音楽番組『Rockpalast』が制作した全6部からなるシリーズで、タンジェリン・ドリーム(Tangerine Dream)、クラフトワーク(Kraftwerk)、Can、グル・グル(Guru Guru)、Eloy、Ton Steine Scherbenほかの貴重なパフォーマンス映像も放送されています。放送された計5時間分がYouTubeに ●パート1 1968 Joy & The Hit Kids - Mr. Pseudonym 00m14s Wonderland - Moscow 03m30s 1969 Amon Düül II - Kanaan 06m04s Witthüser & Westrupp - Kinderlied für Erwachsene
Cottonwoodhill 別別館 プログレ、ハード・ロック、アヴァンギャルド、ジャズ・ロック、フォーク/トラッド・ロックなどの洋楽、またクラシック、映画音楽、紙ジャケ情報なども扱う音楽ブログ。リンクはご自由に。不快なコメントは即削除します。 01. Airalert 02. Down In The Bunker 03. Raid Over Düsseldorf 04. 1945 - Out Of The Ashes エンツォ・G・カステラッリ監督の1976年イタリア映画『地獄のバスターズ』の2009年リメイクであるクエンティン・タランティーノ監督による戦争映画『イングロリアス・バスターズ』を見てまいりました。リメイク、とはいえ脚本はクエンティン・タランティーノのオリジナル。つまり『地獄のバスターズ』のまんまリメイクではなく実際には同映画を下敷きにしたクエンティン・タランティーノのオリジ
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