企画展「吉村 弘 風景の音 音の風景」が、神奈川県立近代美術館 鎌倉別館にて、2023年4月29日(土・祝)から9月3日(日)まで開催される。 吉村弘の多面的な活動を紹介吉村弘撮影 《海》 1980年代 35mmリバーサルフィルム 神奈川県立近代美術館蔵吉村弘(よしむら ひろし)は、1940年に生まれ、70年代初頭より環境音楽の先駆者として活躍した音楽家だ。エリック・サティの楽譜に魅了されて音楽の道に進んだ吉村の活動は、音楽にとどまらず、音を描くドローイングやパフォーマンス、サウンドオブジェの創案、執筆など、多岐にわたっている。なかでも、1982年にリリースされたLP『ナイン・ポストカード』は、環境音楽という言葉が日本で広く知られる契機となった。 吉村弘 《[絵楽譜]FLORA》 1987年 印刷、紙 神奈川県立近代美術館蔵 撮影:久保良一方、吉村は、公共空間の音響デザインも数多く手がけて