私がまだ女子高生だった頃、古本屋で「同人女」なる人物をよく見かけた。 彼女はボーイズ・ラブ漫画のコーナーに、四六時中居座っているんじゃないかと思うほど、その本屋のそのコーナーに行くと必ず見かけることができた。 同人誌を書いていそうだから「同人女」などと、非常にひねりのないあだ名がついていた。 物凄く、というほどではないが、かなり太っていて、外見上の長所をあげるならば、とのかく巨乳だった。というか、あの胸がなければ性別の判断は難しかっただろう。 年齢は何度見てもわからなかった。 漂うオーラはおばさんなのだが、肌や服装は中学生・・・・・・見ようによっては小学校高学年にさえ見えた。 私と友人の中で彼女はかなり気になる人物で、ストーキングまがいの行為までやった。 あれから数年。彼女と私の人生は何の接点もなく進んで行くかと思われた。が、直接関わったわけではないにしろ、私達の距離はここ最近、急に縮まり