いまも行方不明の小柳宝大さん(当時34歳)は、当時、カンボジアに進出した日本の外食チェーン店で店長を務めていました。 カンボジアの3号店のオープンに向けて、忙しくなる前に一時帰国して北海道を旅行し、その後、福岡県の実家に帰省する予定だったということです。 事故は、上司と2人で観光に訪れた際に遭いました。 引き上げられた船内からは、宝大さんが持っていたリュックサックが見つかりました。 宝大さんは写真が趣味だったということで、中には1眼レフのデジタルカメラがあり、SDカードのデータを国の運輸安全委員会が調べたところ149枚の写真が残されていました。 そのほとんどは、出港したウトロ漁港のまわりの風景や海岸近くに出てきていたヒグマなどの写真で、船の様子を写した写真はありませんでした。