セクシュアル・マイノリティを題材に小説を書いていると、時々意味不明なことを言われたり、よく分かってもいないのに「分かっているつもり」で上から目線の評論を書かれることがあります。 よほどひどいもの(「レズビアン小説を書くならエロスが必要」とか「外国人が書くLGBT小説という枠を越えられていない」など)については都度講演のネタにしたりエッセイで反論しているが、いちいち言い返すのも疲れるし、自分の基準はどこにあるのだろうと自問する時がある。 この記事では、実にありふれた言説から、実際に言われたことがあるものまで、私が考える「セクシュアル・マイノリティを扱う作品を批評する際のNGフレーズ」や「セクシュアル・マイノリティの人々について語る際のNGフレーズ」を羅列してみる。自分用のメモも兼ねて。思いついた時に都度追加するし、読者の方も、何か思いついたらぜひ教えてください。 中には絶対に「NG」とは言わ