この前、自宅の鍵を紛失し、鍵屋さんを呼んだときのことです。まったく我ながらうっかりしたもんだと呆れながら、鍵屋さんに対応しているとその方が「サインお願いします」と紙とペンを差し出してきました。いやぁ、ボクも有名になったもんだと芸能人オーラを醸し出しながら受け取ると、「書類を確認していただいて、問題なければサインを」と鍵屋さん。ああ、そっちね。 謎の辱めを受けながら(鍵屋さんは悪くない)、書類にサインをしていると鍵屋さんが「あと、規則なので身分証もご提示いただけますか」と言いました。うーむ。正直ボクは身分証を見せるのがあまり好きではありません。いま手元にある身分証が男性の見た目のときのものしかないからです。あの身分証を出して顔と性別を見たときの「あっ……」という何とも言えない相手の察するような顔。お互い何も言わずとも気まずくなるようなあの感じ。 しかし、言われたからには提出しないわけにはいき