「ものを書く人間は、みんな嘘つきです。」 【SPUR】「狂うひと 「死の棘」の妻・島尾ミホ」 #16 | 雨宮まみの「本でいただく心の栄養」 雨宮まみの形見分けに行ってパキラを引き取ってきた。このパキラは5年前、私が彼女に贈ったものだ。 その時のパキラは卵を模した陶器に入った手のひらサイズだった。それに私はカードを添えた。パキラのように伸びて行ってほしい、と。それは彼女の初めての単著に寄せてだった。 その時のこととパキラについて彼女が書いた文章が残っている。 www.mochiiejoshi.com 5年ぶりに再会したパキラはすごく育っていた。でも幹は細いまま背ばかり伸びて生い茂っていて、本当にこの5年の雨宮まみのようだと思った。こんな風に言ったら誰か怒るかもしれない、最近の彼女を知っている人たちはそんなんじゃないと言うかもしれない。でも私は本当にその時そう思ったのだ。 形見分けを手伝われ