京都府宇治市五ケ庄の黄檗宗大本山・万福寺で、放生池のハスの花が次々と開花し、薄いピンクや白色の大輪が咲き誇っている。「昨年は一つも咲かなかったのに、今年は別世界のよう」と地域住民らを驚かせている。 放生池は、楼門造りの重要文化財・三門の正面にある。同寺によると、昨年はハスの茎や葉が水面に一つも出ず、花が咲く前に全滅してしまった。原因は不明という。 「きれいな花をまた見たい」という地域住民らの声を受けて今春、境内にある鉢で育てていたハスの一部を試しに池に植え替えたところ、ハス畑が見事に「復活」した。 現在は花とつぼみが100以上出ており、住民や観光客が池にカメラを向けるなどして美しい光景を楽しんでいる。見頃は8月中旬までの見通し。三門までは拝観料が不要。
彦根城(滋賀県彦根市金亀町)の中堀で、市天然記念物のオニバスが開花した。「古代紫」といわれる小さく愛らしい花に、来城者たちが見入っている。 オニバスはスイレン科の一年草。環境省レッドリストの絶滅危惧種で県内では唯一、彦根城中堀に自生している。葉などに鋭いとげがあることから、城への侵入を防ぐために植えられたと伝わる。 市民団体「彦根城オニバスプロジェクト」が毎夏、同市の若葉小の池で成長させた苗を金亀公園事務所横の中堀に移植し、保護している。今年は8月初めから咲き、直径4~5センチほどの花が次々と水面に顔を出している。 メンバーは「オニバスを見て水環境の変化についても考えてもらえれば」と話す。9月中は見られるという。
竹林で見つかったマントカラカサタケ。ペットボトル2本分ほどの背丈があった(京都市西京区大原野上里北ノ町)=上田さん提供 京都市西京区大原野上里北ノ町の男性が管理する竹林で、ペットボトル2本分ほどの背丈があるキノコが見つかった。専門家によると通常の2倍ほどの大きさで、「普段見られるものよりも大型だ」としている。 キノコはかさの直径40センチ、高さ50センチほど。22日の早朝、自宅近くの竹林を訪れた上田文夫さん(62)が見つけた。 菌類に詳しい京都大大学院農学研究科の研究員北出雄生さんによると、柄の特徴などからマントカラカサタケの可能性が高いという。竹林や広葉樹林の栄養に富んだ土壌で多く見られ、梅雨明けから秋にかけて発生する。一般的にかさの直径は10~20センチ、高さ15~30センチという。 キノコは22日の晩には枯れてしまったが、上田さんは「また巨大なキノコが出てないか楽しみ」と話している。
京都府南丹市八木町の民家で、バレーボールと見間違えるような大きな白いキノコが見つかった。住民は「長く暮らしているが初めて見た」と驚いている。 京都大名誉教授芦田讓さん(77)が20日、庭の一角を草刈りした際に見つけた。「何やこれは」と驚き、周囲を確認すると10個ほど生えていた。直径は20センチ前後で、スポンジのような感触だった。 妻美子さん(74)がキノコの研究機関に写真を送ったところ、草むらに発生する「オニフスベ」と考えられるとの回答を得た。刈った芝を肥料にしようと、柿の木の下辺りにまいたのが、生育に適した環境を生んだと考えられるという。 食べることもできると聞いたため、24日夜にバター炒めにした。芦田さんは「甘くないマシュマロみたいな感じ」、美子さんは「ずっとかむとちょっと苦みが出る。はんぺんのような食感で、まずくはないかな」と笑った。
京都市左京区の府立植物園で27日、ロシアのアムール川流域に自生するハスが開花した。ハスの北限地にあたる地域の花で、自生地以外での開花は世界初。ピンク色の愛らしい花を公開している。 アムール川は中国との国境をなしていて、中国での呼び名は黒竜江。黒竜江流域も同じハスの自生地として知られており、植物園では2006年に中国産種子の栽培を始めた。 ただ、花芽の出ない年が続いたことから、07年に入手したロシア産種子は冷蔵保管したまま、09年に栽培担当の山本和喜さん(46)が両国を訪問。日照時間の差が発育不良の原因である可能性の高いことが分かったため、夜間や早朝にLED投光器を当てて調整を続けてきた。 その結果、中国産種子は昨年夏に初めて開花に成功、今年は3月からロシア産種子の栽培に挑戦してきた。今月7日に初めての花が咲いたのに続き、27日にも開花を確認した。「四季彩(いろどり)の丘」のそばで一般公開し
京都市左京区の養正市営住宅に、大きな甘夏の木が2本ある。四半世紀ほど前、当時小学生だった男性が給食の甘夏の種を植えたところ、実を付けるほど立派に成長した。この春も甘夏は鈴なりに実ったが、同住宅は来年度に建て替えが決まっており、木も伐採されるという。男性の家族や学校関係者がこのほど集まり、甘夏の思い出をかみしめながら最後の収穫を楽しんだ。 「わっ、大きい」「私も取りたい」。3月31日、子どもたちの声が響く中、西村勇(ゆう)さん(36)=中京区=らが、同住宅の庭先でたわわに実る甘夏を収穫した。約200個あり、さっそく甘酸っぱい果実をほおばった。 西村さんは養正小5年だった1995年、給食で出た甘夏の種5粒を持ち帰り、プランターに植えた。発芽の仕組みを学習中で、担任の住田敬子さん(71)=左京区=から「家でも植えてごらん」と言われたのがきっかけ。しばらくして芽が出て、成長した2本を庭に植え替えた
新聞がそのまま読める「紙面ビューワー」、調べ物に便利な「記事データベース」が人気です。ウェブならではの速報も充実。暮らしに役立つ電子版を、ぜひお試しください。 兵庫県病害虫防除所(同県加西市)は、果樹類に被害を与えるカメムシが大量発生しているとして、県内全域に病害虫発生予察注意報を出した。カメムシは隔年で発生量が増減し、今年は多い「表年」だが、担当者は「過去にないほどの数。気温が上がるにつれ、さらに増えると予想される」と注意を呼び掛けている。 同防除所によると、果実が小さい段階でカメムシが果汁を吸うと跡が残り、品質低下を招く。同所はナシやモモ、カキなどを生産する県全域の農家に、見回りの強化や早めの袋掛けを推奨。発生や被害を確認すれば、すぐに薬剤で防除するよう求めている。 同所内で4~5月、誘引剤を使って調査したところ、チャバネアオカメムシの捕獲数が、過去5年の表年で平均の約5.3倍に上った
京都市下京区の東本願寺(真宗大谷派本山)はこのほど、除草用にヤギ2頭を飼い始めた。2頭は同寺の特別要務員に「任命」され、境内南部の宿泊研修施設「同朋会館」近くで雑草を食べている。御影堂、阿弥陀堂という巨大な堂宇の前で悠々とヤギが草をはむ姿が、参拝者を和ませている。 いずれも1歳未満の雌でナンシーとルーシー。奈良県内の業者から借り受けた。境内南東部には雑草が多く生える更地があり、これまでは、寺の清掃などを担う門信徒の有志団体「真宗本廟(びょう)奉仕団」参加者らが雑草を刈っていた。 2頭は今月10日、会館から「真宗本廟奉仕特別要務員」として辞令を受け、晴天の日は午前9時から午後4時ごろまで境内の「除草奉仕」にいそしむ。2頭のために、会館近くにはベニヤ板とトタン製の小屋も設けられており、雨天の時はその中でのんびりと過ごす。会館宿泊者にも人気で、記念写真に収まることもある。 職員によると、茶色の毛
「森の京都ジビエフェア」で提供されるシカ肉やイノシシ肉の料理 主に京都府内産のシカやイノシシを使ったジビエ(野生鳥獣肉)料理を提供する「森の京都ジビエフェア」が20日から開かれる。中丹地域で行われてきたフェアを南丹地域にも広げ、和食やイタリア料理店など47店が参加する。 府と「森の京都DMO」が主催。観光振興や獣害軽減につなげようと、府は2014年度から、福知山や綾部、舞鶴の各市の飲食店を対象にフェアを開催してきた。昨夏に3市で捕れるジビエをブランド化する認証制度もつくり、PRも始めている。 今回は亀岡市、南丹市、京丹波町の飲食店が初参加し、過去最多となる。イノシシはボタン鍋やドライカレー、ポトフ、コロッケ、シカはシチューやステーキ、焼き肉、そぼろすしなどとして味わってもらう。いずれも福知山など各市で捕れた肉を中心に使用する。 府中丹広域振興局は「ジビエは低カロリーの健康食。飲食店に足を運
神戸港開港150周年の記念事業として行われている「めざせ!世界一のクリスマスツリープロジェクト」が物議を醸しています。富山県氷見市の巨木を同港に「植樹」し、世界一高いクリスマスツリーにするという企画なのですが、ネット上では「樹木の命を軽視している」「枝を切り落とされ瀕死」といった批判の声が現れています。 主催するそら植物園のWebサイトより 「めざせ!世界一のクリスマスツリープロジェクト」で使用されるのは、富山県氷見市に生えていた樹齢150年のあすなろの木。すでに神戸港の公園「メリケンパーク」に根を一部残した状態で運搬されており、11月17日に「植樹式」が行われています。全長は約30メートルあり、人間が運搬した生木のクリスマスツリーの中では、鉢底から葉頂点までの全長が史上最大とのこと。 主催しているそら植物園は、同企画に「輝け、いのちの樹。」というコピーを採用。阪神・淡路大震災や東日本大震
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く