台湾映画「軍中楽園」が5月に日本で公開される。ニウ・チェンザー(鈕承沢)が監督を務め、ホウ・シャオシェン(侯孝賢)監督が編集を手掛けた同作品は、台湾のアカデミー賞と言われる金馬奨映画祭(2014)や釜山国際映画祭(同)、ベルリン国際映画祭(2015)などに出品され話題となったものの、軍における売春宿を扱った内容がタブー視され、日本での公開が危ぶまれていた。
同性婚の合憲性をめぐる憲法法廷が開かれるなど、台湾ではLGBT(性的少数者)に関する問題に高い注目が寄せられている。ホアン・ホイチェン(黄恵偵)監督の「日常対話」は、ホアン監督とそのレズビアンである実の母親の関係にスポットを当てたドキュメンタリー映画だ。LGBTの人とその家族の思いを当事者としての視点で描いていく。 母親は自身がレズビアンと知りながらも男性と結婚。しかし、夫からの家庭内暴力(DV)に遭い、2人の娘を連れて家を出た。母親は娘に自分をさらけ出すのが苦手、娘も母の自分に対する愛に疑念を抱いており、一緒に暮らしながらも感情の交流をあまりしてこなかった母娘。2人は撮影を通じて正面から向き合い、遠ざかっていた心の距離を近づけていく。同作では母親の親戚や歴代恋人にも話を聞き、娘の前とは異なる母親の一面も浮き彫りにする。特に母親の性的指向に関して話題が及んだ際の親戚の反応は興味深く、LBG
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