聴覚障害者と健聴者との意思疎通のために、音声を文字化するスマートフォン用のアプリが開発され、手話や筆談代わりに利用が進んでいる。音声認識の性能向上に伴い、企業や自治体での会議録作成など、活用の幅が広がりつつある。 代表的なアプリは、ベンチャー企業「シャムロック・レコード」(東京都練馬区)が開発した「UDトーク」。UDは「ユニバーサル・デザイン」の略。スマホに向けて話した言葉が、ほぼ同じタイミングでスマホの画面に表示される。 開発者は社長の青木秀仁さん(40)。開発に当たって、聴覚障害者と健聴者が同席する会議などでの使用を想定。手話を覚えたりしなくても意思疎通できる利点があり、二〇一三年に供用が始まると、聴覚障害者団体のほか、障害者を積極的に雇用する企業や自治体で導入が進んだ。「音声認識の精度は高くなかった」(青木さん)ため、出席者は順番に、ゆっくり発音してカバーしていた。
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