岐阜県関市の社会福祉法人「美谷会」は11日、元嘱託職員の女性(52)が同会運営の知的障害者施設で作られた弁当の売上金約480万円を着服したとして、8月20日付で女性を懲戒解雇処分にしたと発表した。 美谷会によると、女性は平成16年の採用で、施設を利用する知的障害者らが作った弁当を配達、月ごとに集金する業務を担当していた。二つの施設で21年8月〜今年7月、集金した売上金をほぼ全額着服していた。 女性は「携帯電話の出会い系サイトに使った」と話している。すでに全額を返還しており、同会は刑事告発はしないとしている。 今年7月、配達記録と領収書を照合した際に発覚した。同会の西垣美好事務局長は「チェック態勢に甘さがあった。利用者の方に迷惑をお掛けした」と謝罪した。