36人が死亡、32人が重軽傷を負った京都アニメーション第1スタジオ(京都市伏見区)の放火殺人事件で、殺人などの罪に問われた青葉真司被告(45)の裁判員裁判の第5回公判が13日、京都地裁(増田啓祐裁判長)で開かれた。前回審理に引き続き被告人質問があり、青葉被告は事件の2年前、京アニ主催の「京都アニメーション大賞」に応募した小説が落選した際、「裏切られた気分。それはないんじゃないかと感じた」などと述べた。 青葉被告は11日の被告人質問で、09年創設の京アニ大賞を「上りのエスカレーター」と表現。16年9月に短編「仲野智美の事件簿」、同年11月に長編「リアリスティックウエポン」を京アニ大賞に応募したがいずれも落選した。当時の心境を問われた青葉被告は「こんなに頑張っていたのに通らなかったのはがっかりした」と述べた。さらに弁護人から「誰が落選を決めたのか」と尋ねられると、青葉被告は十数秒ほど沈黙した後