国内最小のネズミで、京都府の準絶滅危惧種カヤネズミが生息する京都市伏見区の桂川河川敷で、営巣地となっているオギ原を国土交通省が誤って刈り取っていたことが分かった。保護活動に携わる市民団体は「これからが繁殖期のピークなので個体数の減少が心配」と困惑している。 カヤネズミは体長6センチほどで、オギなどの葉を球状に丸めて巣を作り、春と秋に子育てする。桂川河川敷は西日本で有数の生息地となっている。 保護活動を続ける市民団体「全国カヤネズミ・ネットワーク」(西京区)のメンバーが9月中旬に現地を訪れた際、伏見区納所の宮前橋付近約3千平方メートルのほか、川岸に群生するオギ原の一部などが刈り取られているのを見つけた。 同団体によると、除草されたエリア以外でも繁殖はしているが、刈り取られた場所では近年、巣が多数確認されていたという。 同団体の話では、これまで除草が行われる前には、河川敷を管理する国交省淀川河