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作家の江戸川乱歩(1894~1965)が、妻や親交のあった人への手紙を大量に焼いていたことがわかった。友人だった三重県鳥羽市の風俗研究家岩田準一(1900~45)に宛てた40年の手紙2通にそうした記述があった。乱歩はこの時期に心臓を患っており、「生前整理」だったとみられる。 岩田の孫で、乱歩を研究する鳥羽市の文筆家岩田準子さん(49)が19日発表した。自宅に乱歩の書簡類87通が残っており、東京の自宅から岩田に送った手紙を調べるうちに記述を見つけた。 「青年時代よりのいろいろの相手の手紙(主として議論の)夥(おびただ)しく保存しあり、これらも次に整理して行かうと思ひます。家内との文通が巻物にして保存してあるのですが、これも子供に見られたら恥しく、焼却します」(10月8日付) 「この用心は、この頃の不健康から万一の場合をおそれてですが、若(も)し僕にインテリの息子がなかったら、これほど用心しな
「刃物のまち」で知られる岐阜県関市は29日、ふるさと納税の返礼品として、関の刀匠らが作る真剣の日本刀を贈ると発表した。寄付額500万円と300万円が対象で、各5振り限定。鎌倉時代から続く関鍛冶(かじ)の技を極めた刀匠らが1年かけて作る。市によると、日本刀の返礼品は全国初という。 関市は、名刀工「関の孫六」などでも知られる日本刀の産地。市が4月、寄付額100万円の返礼品に短刀(刃渡り24センチ前後)を加えたところ、用意した20本のうち、これまでに14本の注文が入る人気となったため、今度は刃渡り72センチ前後の刀を加えることにした。 作るのは、市の重要無形文化財保持者に認定されている尾川光敏さん(63)ら関伝日本刀鍛錬技術保存会所属の刀匠10人。500万円の返礼品は60代以上の熟練刀匠が、300万円は30代の気鋭の若手刀匠がそれぞれ担う。刀匠は選べないが、普通に注文するよりも価格は安いという。
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