「社会に恩返しを」とクリスマスに合わせて飾り付けをし、近所の子どもたちにプレゼントを配っていた(2017年撮影) 京都市伏見区深草の男性がクリスマスに合わせて毎年自宅前に飾っていたサンタクロースの人形が、何者かに盗まれた。東日本大震災で家族を失い京都に越してきた男性は「色んな人に世話になった恩返しに」と近所の子どもたちにプレゼントを配っており、音に合わせて踊る人形はイベント告知の意味もあった。「とてもショックだ。返してもらいたい」と訴えている。 宮城県石巻市出身の山﨑公治さん(78)。震災で地元にいた妻や息子夫婦、弟たちを亡くし、京都に来た。働き過ぎなどで体調を崩した時期もあったが、地元の人の紹介もあって通院しながらアルバイトができるまで回復した。「少しでも恩返しをしたい」と、こつこつと貯金して毎年おもちゃを購入し、12月に入ると自宅の前に置いて自由に持って帰ってもらっている。 16日昼間