石井啓一国土交通相は16日の閣議後の記者会見で、森友学園への国有地売却に関する決裁文書が改ざんされた可能性について、官邸には5日午前、田端浩国土交通審議官が杉田和博官房副長官に口頭で報告し、財務省には5日午後、国交省が保管する文書のコピーを渡したと説明した。 石井氏は16日の衆院国土交通委員会で、財務省が12日に売却に関する文書で改ざんがあったと認めるまで外部に公表しなかった理由を質問され、「書き換えが確実だという確証がなく、財務省の対応を見守っていた」と述べた。
会計検査院は12日、森友学園との土地取引の調査の際、財務省からは改ざんされた貸し付け決議書の提出を受け、一方で国土交通省からは改ざん前の同決議書を受け取っていたと明らかにした。国会内での野党議員によるヒアリングで検査院が説明した。 同決議書は財務省の決裁文書で、貸し付け契約の成立後に財務省から国交省に提供され、保管されていた。昨年の検査の際に両省から検査院に提出された。同じ文書なのに内容に違いがあったため、検査院が財務省に問い合わせたところ、「財務省が提出したものが最終版だ」との説明を受けたという。 野党議員からは「なぜ検査院は(改ざんに)気づかなかったのか。おかしいと思わなかったのか」などの指摘が出た。
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