2016年1月、北朝鮮の核実験の模様を映す韓国ソウルの電器店 Kim Hong-Ji- REUTERS <地元住民が貧困と食料不足のせいと思っている「幽霊病」は放射能汚染によるものか> 核実験を強行する北朝鮮で、「幽霊病」と呼ばれる謎の病気が広がっている。米メディアで報じられた脱北者の証言によると、放射能にさらされた住民の間で、新生児に先天異常が起きているほか、体の不調を訴える者が続出しているという。 かつて核実験場の近くに住んでいた脱北者のリ・ヨンファは、NBCニュースの取材に対し、「あまりに多くの人が亡くなったため、私たちはこれを『幽霊病』と呼ぶようになった」と話している。 「命を落とす人が出ているのは、私たちが貧しく、満足に物が食べられないせいだと思っていた。しかし今になって、あれは放射線のせいだとわかった」と、リは続けた。 リは、北朝鮮の吉州郡から逃れてきた脱北者30名のうちの1人