リトアニアに有罪判決を下した 米中央情報部(CIA)と聞いて何を思い浮かべるだろうか。親米イメージを傷つけかねないため、CIAの残忍さが日本で報道されることは少ない。だが、有名なグアンタナモ湾にある収用施設で、拷問が行われていたことくらいは記憶に残っているかもしれない。 この施設を運営していたのはCIAである。どうやら、CIAはアメリカという国の安全保障を守るために、世界中でやりたい放題の傍若無人なふるまいをしてきたらしい。そして、いまでもこっそりと拷問をつづけているのかもしれない。 だが、そんなCIAと連携して、自国において拷問施設を許可し、大いに米国のために活動してきた国はその事実を認めたがらない。そうしたなかで、2024年1月16日、欧州司法裁判所が出した興味深い判決がある。それは、テロ組織、アルカイダの斡旋者および資金管理者の疑いで、グアンタナモ湾の米軍事委員会で裁判中のサウジアラ