首相や知事の記者会見などで手話通訳者の姿を頻繁にテレビで見るようになりました。仕事が増え多忙かと思いきや、新型コロナウイルスの感染拡大で仕事は激減。収入も減っているといいます。手話通訳者の身分は、多くが不安定な個人事業主(フリーランス)です。専門職にふさわしい待遇や身分保障を強く求めています。(遠藤寿人) 手話通訳の技術向上に取り組む「日本手話通訳士協会」(士協会)によると、企業などが在宅勤務を実施、会議の開催などをやめたため、5、6月の依頼数は、昨年同月比60%減に。休校になり、卒業・入学式、保護者会などでの依頼がゼロになりました。 士協会は「コロナ禍で収入が80%減った人もいます。手話講習会も軒並み中止になり、収入が途絶えている人が多い」と話します。 手話通訳派遣事業は、障害者総合支援法に基づく市町村の派遣事業で、聴覚障害者に派遣されます。手話通訳者は市町村等から報酬を受けます。 厚生