このところオリンピック選手の 「服装の乱れ」 が連日報道されています。 哲学的・倫理学的に言うと、今のマスコミの論調はまったく的外れなのですが、 最近のご多分に漏れず、マスコミはこの問題に関しどんどんヒートアップしているようです。 まさおさまとしてはひとことコメントしておく必要があるでしょう。 カントは 『判断力批判』 の中で次のように言っています。 「美とは主観的な普遍妥当性要求である」 これは、美についての非常に鋭い定義だと思います。 わかりやすく説明すると、 美について客観的な基準があるわけではないので、 どんな時代だろうと、どんな国や地方だろうと関係なく、 これを満たしていればゼッタイに 「美しい」 と言えるような条件などがあるわけではありません、 その意味で 「美しい」 という判断は主観的な判断でしかありえないのですが、 しかし人は何かを 「美しい」 と言うとき、 私だけではなく