先月30日、2017年度に全国の児童相談所(児相)が相談や通告を受けて対応した児童虐待の件数が過去最高に上ったことが、厚労省の調査で分かった。前年度比9.1%増の13万3778件となり、1990年の集計開始から27年連続で増加している。 また、今年6月に各種メディアに報道された、東京都目黒区の5歳女児が両親により虐待され、死亡した事件は、大きな社会的反響を呼んだ。 今回の事件を受けて、国は児童相談所(児相)で相談支援を行う児童福祉司を2000人増員するなどの虐待防止プランを年末までに策定するとしている。また、児相と警察との間での全件共有が民間からの要望として叫ばれている。 こうした児童虐待に関する議論のなかで、必ずしも注目されていないのが、児童虐待をうけた被害者たちの「その後の人生」である。 子ども時代に受けた被害は大人になったからと言って消えるわけではないはずだ。彼らは大人になって、どの