執筆者 森田 満樹 九州大学農学部卒業後、食品会社研究所、業界誌、民間調査会社等を経て、現在はフリーの消費生活コンサルタント、ライター。 食品表示・考 森田 満樹 2014年7月10日 木曜日 キーワード:栄養 食品表示 トランス脂肪酸の表示について検討を行っている消費者委員会・食品ワーキンググループ(WG)。第1回は4月に開催されましたが、科学ベースで議論されたとは言い難いものでした。そして迎えた第2回目が、2014年7月1日に開催されました。 今回は東京大学大学院医学系研究科 佐々木 敏教授からのヒアリングです。前回とは正反対で科学ベースの説明に、消費者委員の中から選出された3名のWG委員からは「目からウロコ」「摂取量が大事だということがわかりました」との意見が出ました。ようやく軌道修正の兆しが出てきたのでしょうか? 佐々木教授の当日資料は「日本人におけるトランス脂肪酸摂取量の実態と健
2005~06年ごろ、「狂った油」、「食べるプラスチック」などと週刊誌などで大げさに書き立てられた物質があったこと、覚えていますか? 脂質に含まれる脂肪酸の一種、「トランス脂肪酸」です。トランス脂肪酸は、多く食べると狭心症や心筋梗塞など冠動脈疾患のリスクが高まるとされ、海外では食品中に含まれる量の上限値を決めている国があります。一方で、日本では「摂取量が海外ほど多くないとみられる」などとして規制が行われず、市民団体や一部の週刊誌などが強く批判していました。 そして、福島みずほ・社民党党首が2009年9月、内閣府特命担当大臣(消費者及び食品安全・少子化対策・男女共同参画)に就任してすぐ、「食品中の含有量の表示義務化」へ向けた検討を消費者庁に指示したのです。市民団体の一部はやんやの喝采でした。 別の健康リスクも さて、その実態はどうだったのか? 本当にリスクは高いのか? 科学的にリスクを検討す
昨年、福島消費者担当大臣(当時)がトランス脂肪酸の含有量の表示を義務化することを打ち出してから、検討が行われてきたトランス脂肪酸対策ですが、このほど対応案がまとまり意見募集が行われています(10月日まで)。そこで、今回は消費者庁から新たに出された情報と対策案を検証してみます。 忙しい人のために3行で 消費者庁のトランス脂肪酸ファクトシートを見ると、日本のトランス脂肪酸対策が遅れているような印象を受けるトランス脂肪酸をコントロールする意味は冠動脈性心疾患リスクの低減だが、日本は他国に比べてそのリスクは低そうだトランス脂肪酸対策をとっても費用対効果は乏しいのではないか これまでの経緯2003年 WHOによってトランス脂肪酸は心臓疾患のリスク増加との強い関連が報告され、また摂取量は全カロリーの1%未満にするよう勧告2004年 食品安全委員会 トランス脂肪酸のファクトシート公表(2007年改訂)2
𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug @yasway5 そこは親御さんとして当然の人情だと思います。ただ、本質的にゼロにはできないものですし(体内にも体外にも元々放射性物質があります)、放射線を回避する行動が別のより大きいリスクを生む可能性もあるので、まずは目の前のリスクの本質を見極めないといけないと思うんですよ。 2012-01-04 19:26:07 𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug @yasway5 恐らく、放射線にどう対応するかの最善解というのは個別にあるんだと思います。私には「医学的にこの程度なら問題ない」というのを提示はできますが、そう言われても心配だから避難して精神的に安定したなら、それはその人にとっての最善解だったとも言えますから。 2012-01-04 19:47:33 𝑷𝑲𝑨 @PKAnzug @yasway5 ただ、飛び交ってる情報には「科学的にどう考えてもありえない大
6月3日、ドイツを中心に感染被害が拡大している病原性大腸菌について、研究者らは新種の細菌だとの見方を示している。写真はハンブルクの研究所で培養した細菌サンプルを調べる研究員(2011年 ロイター/Fabian Bimmer) [ジュネーブ/ロンドン 3日 ロイター] ドイツを中心に病原性大腸菌の感染被害が拡大している問題で、世界保健機関(WHO)の報道官は2日、この病原菌が新種であるとの見方を示した。 この報道官は、「これまでの感染では見たことがない菌だ」とコメント。研究機関から寄せられるさらなる情報を待っているところだと説明した。 また、この病原菌の遺伝子を分析していた中国広東省の深センにある研究所は、同菌が一部の抗生物質に対して耐性がある遺伝子を備え、極めて毒性が強いことが分かったと明らかにした。同研究所の科学者は「この大腸菌は高い伝染性と毒性を持つ新種の細菌だ」と述べた。 さらに、米
5月31日、国際がん研究機関(IARC)は、携帯電話の頻繁な利用によって特定の脳腫瘍が引き起こされるリスクが高まる恐れがあるとの見解を示した。写真はロサンゼルスで撮影(2011年 ロイター/Fred Prouser) [ロンドン 31日 ロイター] 世界保健機関(WHO)の専門組織、国際がん研究機関(IARC)は31日、携帯電話の頻繁な利用によって特定の脳腫瘍が引き起こされるリスクが高まる恐れがあるとの見解を示し、消費者に対し影響を最小限にとどめるための措置を講じるよう促した。 14カ国の科学者31人から成るIARCのチームは、携帯電話が健康に与える影響について入手可能な全ての科学的証拠を調査。その結果、携帯電話の使用について、5段階で示される発がんリスクのカテゴリーで、上から3段階目となる「発がん性が疑われる(possibly carcinogenic)」に位置づけた。このカテゴリーに
前回・前々回のエントリにコメント・ブクマコメントを多数いただきましたので、お返事がわりに新しいエントリをたてます。いただいた中に、他の食品についてはどうなのかといったコメントが目立ちましたので、その検証を行ってみます。 卵の場合卵の主な食中毒原因菌であるサルモネラの保菌率は0.03%との報告があるようです。およそ4千個に1個程度の割合です。*1卵の賞味期限はサルモネラの増殖を考慮して生食する上で問題ないよう考慮されています。*2 牡蛎の場合牡蛎をはじめとする二枚貝はノロウィルスを蓄積することで知られています。特に牡蛎については生ガキとして食べることで昔から食中毒の原因となっていました。現在では、生食用の牡蛎には規格基準が定められており、生食用の牡蛎には採取した海域の水質やその後の殺菌海水での浄化などの条件が課されています。*3販売にあたっても加熱用と生食用は区別されています。 魚介類の場合
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