2次元ではなく3次元空間にデータを保存するディスクを使って、より多くのデータを記録する新しい方法について報告する論文が、Natureに掲載される。 人類のデータ需要が増加するにつれて、データ記憶技術によって保存できるデータの容量も増加している。光データストレージ(ODS)は、光を用いてデータを保存する方法で、一般にDVDなどが用いられ、低コストで耐久性に優れている。ただし、ODSは通常、単層構造の媒体にデータが保存されるため、記憶容量は限られている。 今回、Jing Wen、Hao Ruan、Min Guらは、3次元構造のODSを用いて、単層ではなく数百層にデータを保存する新しい方法を開発した。この方法は、AIE‐DDPRという新しい記憶媒体を使用している。AIE‐DDPRには、凝集誘起発光色素をドープしたフォトレジスト膜が用いられている。このフォトレジスト膜は、ナノスケールでのデータの書