NTT東日本は9月25日、19日から21日までの3日間、「ひかり電話」がつながりづらい状況が発生し、通話の事前制御を実施したことに対し、原因が判明したと発表した。原因は、ひかり電話ビジネスタイプの呼制御サーバのソフトウェア不具合としている。 具体的には、19日の不具合は「複数ゲートウェイスリップ機能」を実現するソフトウェアに、高負荷時に処理遅延が生じることを確認したという。この処理遅延が原因となり、呼制御サーバ、中継系呼制御サーバが「輻輳(ふくそう)」に至った。 輻輳とは、ネットワークで回線や相手のPCが混雑しているときに、データ送信の初期に大量のデータを送信することで、応答が返ってこなくなる状態を指す。また、複数ゲートウェイスリップ機能は、ひかり電話のオプション機能であり、ゲートウェイ機器などを複数台利用している場合に、1つの電話番号で複数のゲートウェイ機器に跨って着信させる機能を言う。