トップ > 社会 > 速報ニュース一覧 > 記事 【社会】 「消えるミツバチ」謎解明か 名大院、関係タンパク質発見 2010年9月15日 14時42分 ミツバチが高温や嫌いな物質を感じ取るセンサーの役割を果たすタンパク質を、名古屋大大学院生命農学研究科の門脇辰彦准教授らのグループが世界で初めて発見した。このタンパク質の働きに異常を来すことが、ミツバチの大量失踪(しっそう)や大量死に関係しているとみられ、門脇准教授は「正常な働きを阻害する物質を特定できれば、ミツバチの減少を防げる可能性がある」と説明している。 研究成果は15日付の米科学誌「ザ・ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス」の電子版に発表された。 研究グループは、ミツバチが水を運んで気化させたりして、高温になった巣の温度を幼虫などの成育に適した32〜36度に保つ点に着目。触角や脚の細胞膜に含まれるタンパク質の一種「AmHsTRPA」は
ミツバチが温度や化学物質を感知するセンサーの役割を果たすタンパク質を発見したと、名古屋大大学院生命農学研究科の門脇辰彦准教授らが15日付の米科学誌電子版に発表した。 このタンパク質が活性化すると、ハチはその場所を嫌がって逃げ出すことが判明。ハチが集団で巣からいなくなる「群れ崩壊症候群」(CCD)の原因解明につながる可能性があるという。 CCDは日米など各地で発生し、ハチが受粉を媒介するリンゴやアーモンドなどの農作物の収穫に悪影響が出ている。 門脇氏らは、ハチやアリなどの昆虫だけが触角に持つ「TRPAチャネル」というタンパク質を発見。巣内が一定の温度を超えたり、嫌いな化学物質が蓄積されると活性化し、巣内にいたハチが巣外へ逃げ出すことを確かめた。 ミツバチは、密集したり羽で風を送ったりし、巣の温度を幼虫の成育に適した約35度に保っている。温度をどのように感知しているかは謎だったが、このタンパク
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